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あれは何年前だったかな。

渋谷で外回り営業していて、サッパリ効果が出ずに腐って帰社しようとしていた時のこと。

渋谷駅に着いて、銀座線に乗ろうかとしていたときのこと。

切符を買おうとしていたら、目の前に、あの、
乙武さんがいるではないですか。

車椅子に乗り、しかも一人です。

その様子を伺っていました。

どうやら、彼も切符を買おうとしているようです。

口でやるのですから、相当手こずっている模様。

私は思い切って声を掛けてみました。

『あの、乙武さんですよね? 手伝いましょうか?』

すると、彼はいつもの様な満面の笑みで答えました。

『ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ』

そのあとで、彼は地上に上がり、自力で渋谷の街へ向かって行きました。

その様子を見ていたわたしは何だか自分が情けなくなり。


『何を小さなことで、クヨクヨしているんだ。笑顔でいこうじゃないか』

と、自分を叱咤して、彼の後を追う様にして、スタバやツタヤのある、スクランブル交差点へと向かうのでした。


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