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【学歴社会の闇】学歴厨ご用達番組のwakatte.TVについて「ヤメロ、お前」

みなさん、わたしのnoteをご覧いただきまして、ありがとうございます😀

近年、YouTubeで、学歴系ユーチューバーが大量発生しています。

お子さんをお受験させる親御さんや、本人たちからも需要があるからなのでしょう。

人によっては役に立つ、参考になる。ということが多そうです。
しかし、負の側面では(親の財力で)大学に行きたくてもいけない、そもそも行く気がない人たちにとっては大変不愉快な番組だと思われます。

そんなユーチューバーたちの中でも、一番、登録者数が多く成功している事例が、俗悪番組とも言われている、wakatte.TV.でしょう。

全国の街を回って二人のユーチューバーが手当たり次第に通行人の最終学歴を聞くと言う番組。
聞くだけならまだしも、その学歴、大学名についてリアクションして、
持ち上げたり、けなしたりというのが、この番組のウリとなっています。

番組の企画、つまりブレーンとなっているのは、進学塾の武田塾。
二人も武田塾に所属しているようです。当初は3人でやっていました。

漫才コンビにたとえるなら、こんな感じですね。

ボケ 高田史拓(たかだふみひろ) 高田ふーみん 京都大学経済学部中退

ツッコミ 山火武(やまびたける) びーやま  早稲田大学教育学部卒業

いずれも、国立と私立大学の雄ですから、インタビューするには相応しいし、見下す立ち位置なのでしょう。

高田氏のお決まりセリフ「Fランやないの~」


Fランとは、ご存じのようにBF(ボーダーフリー)大学、受験倍率が1倍未満で、偏差値が付けられない、おおよそ、35以下の大学のことです。
名前を書けば入れる、英語の講義で「be動詞」を学んでいるなどという噂もありますが、定かではありませんね。

しかし、実質的には、GMARCH・関関同立未満の大学群が、それに当たるとか、
日東駒専未満がそうだとか、諸説紛々です。
大企業であれば、上記。中小企業なら下記の大学群が就活時のボーダーラインや学歴フィルターに関係してくるので、それはあながち間違いとは言えません。

ちなみに2023年度時点で全国の大学数は、793大学。
このうち約半数は、真のFランク大学だそうで、こんな大学へも国から助成金が、一大学辺り、毎年数億円も支払われているという事実があり、問題視されています。

これまでの放送中に数多くの大学名がバカにされたり、けなされたりしていました。
ふーみんさんは、京大を中退して、東大受験しましたが失敗、高卒になってしまったのも有名な話。
一方の、びーやまさんは1浪して早稲田へ入学した経緯があります。

二人の年収はYouTubeと武田塾を合算して、それぞれが1000万~1500万超えだそうなので、30歳過ぎのびーやまと、28歳のふーみんにとっては、まずまずの成功と言われています。

見方によっては、他人の学歴をイジって高収入。
こんなにおいしい商売はないでしょう。

自分の卒業大学は、出るなよーと思っていましたが、これまでに何度か街で出くわして、思いっきり、ふーみんさんに「Fランやないの~」と言われてしまいました😂
例によって、びーやまさんは「ヤメロ、お前。そんなことはないだろ」。

わたしは既に経営者で20年以上、むしろ応募者の学歴をチェックする側の立場ですから、自虐的に笑いはするけど、怒りはしません。

それどころか、現在、世間的にどの大学がどんなレベルで、どう見られているかが大変参考になるので、この番組をときどき視聴しているのです。
経営者にとっては、新しい人材の学歴は非常に重要であると、その会社規模に関わらず、どこの会社でも幹部クラス以上の人たちは口にしています。

渋谷の街で美女にインタビュー


ある放送で、ふーみんさん、渋谷で腰かけているロングヘアーの20代とおぼしき美女を発見。なぜかそのときは、本人の学歴ではなく。。。。

「今までどんな大学の男と付き合いましたか?」とインタビュー

すると彼女はあろうことか。

「んー、~大学?」

これはわたしの出身大学でした。

すると、ふーみん。案の定。

「Fランやないの~、他にはいなかったの?」

「うーん、慶應かな」

「どっちの男が良かった?」

「~大学」とキッパリ。

「だったら、普通に慶應やん、なんでなん?」

「イケメンだったから」


この話を実際に慶應卒女性にしてみると。

「そりゃー、イケメンのほうでしょ、女的には。。いくら慶應でもツラがまずいと無理だよ~」と大笑い。

「まして、その子は美人だったんでしょ? プライドがあるし、顔のいい人選び放題じゃない。他にも高学歴イケメンだっているわけだし」

「慶應といえばイケメン金持ちというイメージあるけどねぇ」

「いやいや、いないいない。マジでいなくてガッカリした。日吉も三田でもみかけなかった。同じ学年で学部が同じの小出恵介(俳優)がいたけど、あの顔面レベルは他にはいなかったねー」

「へー、そんなもんなんだぁ」

「そうよそうよ、慶應金持ち、慶應イケメンなら全然、大歓迎だけどね」


高卒が作った単純なパンでした


地方ロケに二人が行って、オリジナルなパン作りをしていた職人さんがいたんですね。とても美味しそうなパンでした。
二人はそのパンを試食。
すると、例のごとく、その人に学歴を聞くのです。
職人さんに学歴なんか関係ないし、しかもお人柄も良さそうです。

職人さんは、高卒と答えました。

すると、ふーみんさん。

「高卒の作った単純なパンでした・・・・大卒ならもっと研究開発して、
より高度なパンが作れる」ような発言。

これはいくらなんでもひどいです。
丹精込めて作ったパン屋さんの人に対する侮辱ですし、差別もいいところ。
けしからん。

Fランをいじるのはシャレになりますが、高卒を侮辱するのはタブーです。

案の定、この動画は大炎上してしまい、削除されたようでした。

そして、ふたりは後日、番組中に謝罪します。

学歴差別もひどいこのご時世。コンプラの厳しい時代に、この発言は到底、許される問題ではなかったということでしょう。

ふーみんの父親が大激怒


お父さんが息子に説教するショート動画をたまたま観てしまいました。

「おい、史拓。お父さんはな、そんな子に育てた覚えはないぞ。そんなつもりでお前を京大に行かせたんじゃないんだ。人様を学歴で差別するようなことは止めなさい! いいか、分かったな!!」

お父さん、大正論です。


知性があって教養も深い、高田ふーみんさんは、この番組をエンタメの一環としてやっていることは明白です。
過剰に学歴差別をしているのもオーバーな演出でしょう。
ですから、本気で怒ったり、ガッカリすることもありません。
それを証拠に武田塾の番組では、高田さんはスーツを着てマジメに進学や受験対策について論じている、プロの学歴厨とも思えます。

大学受験を目指して、よりよい大学へ進学することは否定はできません。

モチベーションを上げるにはうってつけの番組。

今のご時世、男女ともに大学への進学者はほぼ5割強です。

大学へ行かなかった、事情で行けなかった人たちを揶揄、侮辱するのはそろそろ手を引いた方がよろしいかと考えています。

学歴差別とは?


学歴差別とは、学歴によって扱いに差をつけること、学歴の低い者に不利な条件を与えるなどの不平等な扱いをすることです。

学歴差別は、就職や結婚などにおいて大きく影響することがあります。例えば、一部の企業では、出身大学名を理由に学生を足切りする「学歴フィルター」が存在します。

このような学歴フィルターは、企業がすべての学生を評価するほどの余裕がないから、優秀な学生を確保したいから、地元の学生を対象とした採用施策を行いたいからなどの理由で行われます。

学歴フィルターは、大企業や有名企業だけでなく、中小企業や地方企業でも行われています。 その結果、高学歴大学の出身者が有利になり、低学歴大学の出身者が不利になるという大学格差が生まれています。

学歴差別や学歴コンプを克服する方法としては、ITスキルや語学を身につけること、長期インターンに参加すること、有名大学に編入すること、有名大学院に進学すること(学歴ロンダリング)、就職エージェントを利用することなどが挙げられます。

しかし、これらの方法はすべて一朝一夕にできるものではありません。自分にできることを一つずつやることが大切です。

大学格差と政策とは?


大学格差とは、大学の質や規模、立地などによって、教育の機会や結果に差が生じる現象です。大学格差は、社会経済的な格差や地域間の格差とも関連しており、個人の進路選択や将来の可能性に影響を与えます。

大学格差の原因としては、以下のような要因が考えられます。

  • 大学の供給量と需要量のバランスが取れていないこと。例えば、都市圏には多くの大学が立地しており、進学コストが低くなる一方、地方には大学が少なく、進学コストが高くなることがあります。

  • 地域の社会経済的条件が進学動機に影響すること。 例えば、親の学歴や職業、世帯の所得、兄弟の数などが進学意欲や志望校選択に影響を与えることがあります。

  • 高学歴層の選択的な人口移動と世代間の学歴再生産の相乗効果があること。例えば、高学歴層は都市圏に集中し、その子どもたちは高い教育水準を受けることができる一方、低学歴層は地方に残り、その子どもたちは低い教育水準を受けることになることがあります。

大学格差を是正するためには、以下のような政策が必要だと考えられます。

  • 大学教育の機会均等を目指すこと。例えば、地域別や所得別に奨学金制度を充実させたり、大学入試制度を多様化したりすることがあります。

  • 子どもの学習意欲を高めて長期的に維持すること。例えば、教育プログラムをデータに基づいて検証したり、教職課程で教育格差を必修化したりすることがあります。

  • 個人の可能性を追求するために何歳になっても学び続けることができる社会を作ること。例えば、社会人教育や生涯学習の機会を増やしたり、資格制度やキャリア支援を充実させたりすることがあります。

下記が大学格差についての説明です。ご参考になれば幸いです。😊


(1) 受験生に知ってもらいたい教育と受験の問題 ~教育格差の現実 .... https://www.todaishimbun.org/juken_20220117/.
(2) 大学進学率の地域間格差の解明 - kochi-tech.ac.jp. https://www.kochi-tech.ac.jp/library/ron/pdf/2020/03/15/a1200548.pdf.
(3) 大学進学率の地域格差はなぜ縮まらないのか? - J-STAGE. https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2019s/0/2019s_302/_pdf.
(4) 定員割れの私立大学が過去最多に…大学間格差が拡大、上智大 .... https://biz-journal.jp/2022/09/post_319578.html.
(5) 大学進学率の都道府県間格差の要因構造とその変容 - J-STAGE. https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/88/0/88_207/_pdf/-char/ja.


最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉


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