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【AKB48神曲】「君と僕の関係」前田敦子&板野友美 タイムスリップ2011年 

AKB48がブレイクしたのは、2009年頃からだ。
そこから10年以上も一線で活躍し続けてきた。

アイドルでここまで長期に渡って人気を維持し続けてきたのは、きわめて異例だ。

伝説の領域にある、キャンディーズピンク・レディー、山口百恵、松田聖子、中森明菜と言った昭和のスターアイドルですら、2年から5年ほどがピークであり、レコード・CD・DVDなどの総売り上げにおいては、AKB48の足元にも及ばないのが事実である。
さらには、グループアイドルとしての前例となった、おニャン子クラブやモーニング娘。の超進化系としての完成度を見た。

それが例え、集団商法、学芸会レベル、接待商法、握手券商法、また、欧米からは年端もいかない少女を売る悪質な商売とまで揶揄されていたことも隠しがたいが、そのムーブメントを定着させたビジネスモデルには目を見張るべきものがある。

ここ数年では、彼女たちも急速にオワコン化が叫ばれるご時世であるが、
彼女たちの名曲の数々に胸を躍らせていた人も少なくないはずだ。

「君と僕の関係」

今回の楽曲は、前田敦子と板野友美のコンビによるナンバー。

下記アルバムの初出曲。


記憶にある方も多いことと思われる。


板野ソロ曲寄りのエレクトロ・ポップだが、クールよりもポップを重視している。

二人のシンクロ率の成果が見事に表現されており、この後に、他のメンバーも歌ってはいるが、この二人に及ぶコンビは見当たらなかった。

秋元康氏お得意の作風である、一歩引いた僕(主人公)のプラトニックな感情が胸を打つ、淡い無垢な青春期を彩る傑作。

歌詞の内容は、「誰かに恋している君に呼び出される"つなぎ役"でも、僕は幸せだ……」という男子の悲しく切ない物語だ。

「言い訳Maybe」といい、「抱きしめちゃいけない」といい、実を結ばなかったというよりも、失恋以前の状態にある、少年の悲痛な心の叫びを、AKBという少女たちに代弁させている。

こうした「思春期特有の自己犠牲の美学」のような曲が、「ヘビーローテーション」「フライングゲット」「恋するフォーチュン・クッキー」などの一連の代表曲に隠れつつも、輝いていることにも注目したい。

筆者は、前田敦子氏と板野友美氏に、彼女たちが一番キラキラしていた20歳という記念の年に、手を触れ、言葉を交わし、同じ空間を過ごした時を振り返ることがあるが、なんという至福な時を過ごしたことか。と思い浮かべている今日この頃。

やがて、ピークを終え、あれから長年の時を経た今こそ、AKB48。

そして、その関連グループの本格的な再評価が待たれるところである。

あっちゃんも、ともちんも、結婚、出産。あっちゃんは離婚などを経験して、本当の意味で大人になった。

何年も経って、久しぶりにこの映像を見ると、あのときと何一つ変わらぬ永遠の20歳の二人がそこにいた。

感慨無量である。








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