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朋有リ、遠方ヨリ来タル、亦タ楽シカラズヤ


 昨年から行われてきた12サイン(星座)毎のオンラインのお話会の牡牛座の進行役に手を上げ、他の方からのサポートや温かい励ましを受けて無事に開催できた。
私のネイタルチャートの友人関係を表す11室は山羊座で惑星は土星のみ。
信頼できる限られた友人はいるが、仕事以外の場では俳句仲間や家内を通した知人ぐらいであまり本心を語り合える存在はいない。

2年前まではSNSにはほとんど縁はなかったが、こうして水瓶的にご縁のできたこともまさに時代の転換の流れ等が大きく影響したのだろう。
今回の参加メンバーには初めての参加の方もおられたが、昨年から積み重ねてきたお話会は、お互いが感じたことをありのまま語ることができる安心できる雰囲気に包まれていたことでお互いに気づきが生まれて学び合えてきたように思う。

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論語学而第一で登場する「朋」はまさに月が2つ向き合っており、月を学び合う志をともにする同志という意味合いと重なる。

「子曰ク、学ビテ時ニコレヲ習ウ、亦タ説バシカラズヤ。朋アリ、遠方ヨリ来タル、亦タ楽シカラズヤ。人知ラズシテ慍ミズ、亦タ君子ナラズヤ」

上記の論語学而第一の冒頭の詩は訳者によっても解釈は異なるが、私なりにホロスコープ、月理論を学び合う関係性に重ねてみた。
学ビテ時ニコレヲ習ウとは、惑星や月の働きを学び、それを自分の日常でやっていることに照らし合わせ自分の腹に落として生き抜く知恵としていくこと。
そして志を同じくする朋と学び合うことでお互いを鏡としてひとりでは意識できないこと真実に気づき合い、深めていくこと。
この学び合う喜びは打てば響いてくれる物理現象として伝わる。響かない人には物理として響かないということを理解できれば、多数派の響かない人を慍むことなく俯瞰して付き合っていくことができる。

月星座は無意識領域に働くが、月以外の惑星の働きも、日常では意識せず働かせているのでホロスコープを学ぶまでは意識することは少なかった。
特に太陽意識は、自分そのものとなっているので、自分ひとりでは意識が難しく、他者が鏡となり自分に働く惑星が意識しやすくなる。

今回のお話会のテーマは、牡牛座とは?、2室とは?、金星とは?からはじまり、牡牛座の根源的な問い「I have」とは?、牡牛座と蠍座との補完性とは?と2時間半はあっという間に過ぎた。
お話会を通して自分のこととして気づかされた点は以下の点である。

①肌感覚:牡牛座要素として服やものの肌触りはとても大切にしていたが、今回のお話会の中で、牡牛座要素として他者からの言葉やメールに含まれる感情、雰囲気等も肌感覚として受け取っておられる方が多く、改めて自分も同じ要素があると自覚できた。この要素は牡牛座と反転の蠍座の一体感を追求する要素にもつながるが、牡牛座の場合は他者とは関係なく原初的で個人的な感覚である。

②I have とは?:単にお金やものが豊かであるという以前に、五感を通して得られる原初的な豊かさを味わいたいという衝動が他の方のお話を通して感じることができた。原初的なので蠍座のような関係性による働きはなく、自己中心的にその欲求を満たしたいという衝動である。
私のネイタル3室太陽牡牛座27度のサビアンは「恋人にセレナーデを歌うスペイン人」で象徴されるとおり、単純にただそれを誰かに伝えたいという衝動がある。
昨年の夏からnoteへの投稿を定期的にはじめたが、投稿まで半年以上も月星座により、自分を卑下したり、他者からの評価が気になりはじめることを躊躇していた。
ちょうどその頃、noteをはじめた知人が本当に淡々と投稿を重ねていく姿に他人からの評価等が微塵もない太陽意識を感じ、そこから少し勇気をもって投稿を開始した。それからは牡牛座らしく毎週俳句とエッセイをほぼ決まったタイミングで投稿することで、自分の内側の太陽の衝動が意識できるようになった。

③牡牛座と蠍座との補完性
 牡牛座と180度反転する位置にある蠍座においては、牡牛座とは異なる相手やものとの制約された関係性を通してより深められていく働きがある。
蠍座による相手やものを独占したり、物事を深く探求していく働きの奥には制限が存在する。これは、私自身、俳句をやってきてとても実感するものがある。何度かnoteでも繰り返してきたように俳句は言いたいことが言えない文学で、限られた文字数、型、ルールがあり、場合によっては時間という制約もある。単に言葉遊びや報告で終わらない詩情(ポエジー)を生んでいくにはそれなりの蠍座的な深堀りが必要な反面、牡牛座的な五感やおおらかさを統合したものが大切ではと思う。
牡牛座の原初的なおおらかな感じに蠍座の制約の中で生まれる深い喜び、真実を探求するものが補完し合うことで全体性につながる感じがする。

④地のグランドトラインの関係性を通しての学び
牡牛座と蠍座は180度(2点)であるが、地のグランドトライン(120度)の牡牛、乙女、山羊の120度(3点)の関係性にいても同じように補完し合い全体性な働きとして統合されるのではと思った。
きしくも私の月星座は乙女座にあるが、愛先生のお話でも地のトラインのサインの働きで月の欠損を補うと内容があった。
私自身の例でいえば、月乙女座で整理・整頓をはじめ仕事や物事を計画的に進めていくことが苦手であるが、牡牛座要素で五感を大切に継続的に毎朝のルーチンとして重ねていくことで、そこに喜びが生まれてくる。

⑤12室惑星なしの感覚
 12室牡牛座(12室カスプ牡牛座)の方が牡牛座の要素が掴みにくいというお話を通して、私も惑星のない12室水瓶座(カスプ山羊座)について考えさせられた。
 12室は魚座(ルーラー海王星)の定位置で無意識につながる。また12室のカスプが山羊座でルーラーが土星であり、12室は山羊座要素で無意識にもつながるもの、それが水瓶座的に働くとイメージがつながった。
具体的にはASCが水瓶座で獅子座天王星と180度であり、この部分では獅子座天王星が発動しやすい。確かに過去を振り返ると重要な会議で皆沈黙になっている局面で、内側に火がつきひと言言わざるおえない衝動が生まれた。
やってきた仕事も大半が現状を改善する内容が多く、頷かされることが多かった。

参加メンバーの声や表情、話し方でその方のもたれている要素がエネルギーとして肌で感じれるお話会は私においては貴重な場である。
3室太陽牡牛座の太陽、水星、9室蠍座のカルミネートする木星と海王星の4点を頂点とした複合アスペクト(ミスティックレクタングル)が形成されて、牡牛座と蠍座の補完性も含めて、このアスペクトを通して獲得される惑星のエネルギーを他者を鏡として肌で感じ、それを言葉で表現していくことが統合化に向けの扉である予感がする。

9室木星カルミネートであるため、意識の学びとしてのホロスコープを学び合うとことが生きる喜び、豊かさにつながる。
今まで、月乙女の働きで自分の豊かさというものが他の方の暮らし方をモデルにしたり、比較をして自己嫌悪を誘発することを重ねてきたが、月の理論、ホロスコープを学び、信頼できる朋と学び合える場に出合えたことは大きな豊かさ、励みとなってきた。

惑星や月の働きが自分のみならず他者にも働いている(ハウスやサインにより働き方は変わるが)事実は、自分の嗜好や思考、感情、行動は自分がやっているのではなく、惑星からの働きを通して顕在化していることが意識でき、それにより自分自身をより俯瞰して観れるようになった。

きしくもお話会当日は牡牛座30度でそのサビアンシンボルは「古代の芝地をパレードするクジャク」で牡牛座のサインの要素を一旦、吐き出し次のサインに進むプロセスであることを象徴している。
牡牛座で愛でる五感の喜びを誰かに伝えたいという双子座的な要素があるからこそ、蠍座との反転や地のグラントラインとの関係性と統合化に向けた後押しがあったかもしれない。

次回の蠍座のお話会でさらに真実を知りたいという朋と熱く、深く語り合えることがとても楽しみである。



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まらうどを待つ六月の扉開け


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