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ドラッカーの「マネジメント」が述べている2つのキーワードとは?

 経営者の皆様、おはようございます!ビジネスの本質とは何か?が書かれている、ドラッカーの「マネジメント エッセンシャル版」ですが、皆様、読まれましたでしょうか?

 その本、読みにくいですよね。まず、分厚いです! そこでぜひ一緒に読んでいただきたい本が、わたくしの師匠の小宮一慶さんが書いた、「ドラッカーが『マネジメント』で一番伝えたかった事」です。

ドラッカーがマネジメントで一番伝えたかった事

 この本は、ドラッカーの「マネジメント エッセンシャル版」と同じダイヤモンド社から出版されているんですね!ということで、いろいろ解説本が出ていると思いますが、私はこの本が「公式解説本」と思っております。

 「マネジメント エッセンシャル版」の参考ページが記載されていますので、この本を読みながらマネジメントを読むと、大変わかりやすいんですね。お勧めです。

 本題ですが、「確かにどこもかしこも重要な箇所に見えてしまう「マネジメントエッセンシャル版」ですが、実は、ドラッカーが伝えたかったことは、すごくシンプルなことなのです」

「ドラッカーのマネジメントにおけるキーワードは、2つしかないからです」

 「それは、「マーケティング」と「イノベーション」です。 たったそれだけと驚く人もいるかもしれません。」

徹底したお客様志向を貫き、良い仕事を目的にする ー マーケティング

時代に合わせて最適化するために変わる ー イノベーション

この2つです。

 そして、それを行うために、マネジメントは3つの役割を果たします。

①自らの組織に特有の使命を果たす 

②仕事を通じて働く人たちを生かす 

③自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。

 この「マネジメント」は、2001年に日本で出版されたものですが、③の”社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する”は、今の脱炭素やESG投資を見越していたようにも思えますね。

 原理原則は時代が変わっても変わりません。

 ”株主に対して利益還元” などという言葉は書かれておりません。 

 ドラッカーは、「企業とは何かと聞けば、ほとんどの人が営利組織と答える。経済学者もそう答える。だがこの答えは、間違っているだけでなく的外れである。」「利潤動機には意味がない」 ということで、ドラッカーは会社は金もうけのために存在しているのではない と言い切っています。

 アメリカといえば、株主第一主義。会社は株主のためにある。マネジメントは株主のために雇われている と考えられていましたが、ついに、2019年8月19日、米国の経営者団体ビジネスラウンドテーブルは株主第一主義から脱却し、従業員や地域社会への貢献に取り組むことを宣言いたしました。

 会社は株主のためにあるという考えは、間違っていた、という事ですよね。そんな会社は人々は受け入れず、投資をしなくなってきました。

 日本では、近江商人の三方よしの「売り手・買い手・社会」に良いことが商いの基本と考えられていますね。日本の考えのほうがドラッカーに近いですね。伊藤忠商事の経営理念にもなっています。

 小宮先生の本は、「マネジメント」を買わなくても、たくさんの原理原則を伝えてくれます。「マネジメント」の原理原則をほかの著名人や言葉を取り合えげ、原理原則はぶれないことを説明しています。

 ビジョンや理念の大切さについても書かれております。企業は拡大により、規模に合わせて越えなければいけない”壁”が出てきます。理念をしっかり策定し、社員全員に浸透させ、ビジネスの原理原則を理解し、マーケティングとイノベーションを実行していきたいですね。

 今日も最後までお読みいただきありがとうございます。素敵な休日をお過ごしください。


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