見出し画像

いまでも 忘れられない 不思議な 女の子 👧


みなさん、こんにちは。

じゅんママと まなの二人三脚で

jun-mana です。


今日は、ある意味、絵本に出てくる

ような お話をしたいと思います。



では。



私たちが、まだ、団地に住んでいた

頃…。

同じ団地の向かえの棟の3階に

父母が 引っ越してきた。

父は、私が 10代の時から バージャー病

という特定疾患になって、母は、団地に

来て まもなくアルツハイマーと診断された。

なので、私は、毎日、昼と夜に6人分の

食事を作り、父母にも持って行っていた。

私は、小さい時から、脈がはやくて

2階まで上がると、口を開けなければ

息ができなくなり、 足は鉛のように重くなる。😂

まなの症状が重すぎて、いまの家に

引っ越してきて 10年はたつが、ここ

に来て 車なしでは生活できなくなったが

それまでは、はぁはぁ(;´Д`) 言いながらも

歩いて 買い物に行っていた。



そんなある日。


私は、買い物を終え、団地までの 真っ直ぐな

坂を歩いていた。

と、その時。



すみません…

小さな声が 聞こえたような気がした。


ん?

私は、立ち止まった。


気のせいか  🙄


しかし、なんか気配を感じる…

前にも 横にも誰もいないじゃないの


妙な気はしたが、ゆっくり振り返った。


そこには、1年生くらいのきゃしゃな女の子👧

が、立っていた。


あの~、荷物 持ってもらえませんか?


え?

時が止まった…。


この子、何を言ってるんだ?!

確かに あなたは、両手に荷物を持ってる

けど、私は、両手に4つも5つもだよ。

両手、ふさがってるんやけど。

しかも、会ったこともない私に

まして、後ろから…

と、心の声。


私は、すばやく 考えた。

気安く手を出しても、この子のために

なるか?

いや、しかし、なんか 理由があるの

かも…?!



私は、女の子に聞いた。

ねぇ、どうして、持ってもらいたいの?


重たすぎて…しんどいんです。と、女の子。


そうなんやね、

失礼だけど、あなたの荷物を見ても

いいかな?


はい。


スーパーの2つの袋の中を見せてもらった。


みりん

砂糖

その他 液体の物ばかり。

確かに この小さなからだには、重い物

ばかりだ。

だが、しかし…

私は、すでに手がいっぱい  ‼️


聞いていいかな?

お母さんは?


家に赤ちゃんがいて…買ってきてと

言われました。


う~ん…3秒考えた。


わかったよ  ‼️

了解 👍️


私は、女の子を手助けすることに決めた。


まず、自分の荷物を持って帰りたかったが

まだ、道のりはあるし、息が切れるから

それもしんどいし、この子も待たせるし。


よし  ‼️

このまま 、行こ ‼️


私は、女の子の荷物まで持ち

一緒に歩いた。

軽くしたものは、もちろん 持ってもらった。


家、どこ?


向こうの市の団地です。


そっか…まだ15分は歩くね。

1年生かな?


いえ、3年生です。


そうなんや。

まちがえて、ごめんね。


まなの小学校🏫🎒と同じだ。


どうせだから、私は、女の子の団地

まで、行くことにした。

その間、いろいろおしゃべりしながら。


なんとなくだが、訳ありそうな家庭?


団地に着いた。

古いエレベーターの前で、さよなら

することにした。


女の子に 重い荷物 2つを渡す。


人生 いろいろあるけど、からだに

気をつけて がんばってね !


ありがとうございました。

女の子が頭を下げながら 言った。


そして、エレベーターは、閉まった。


しばらく、私は、その場にいた。

がんばるんだよ…

心のなかで、祈っていた。


次の日、私は、保育所のパートの仕事。

子どもたちのお昼寝の時間。

なんとなく、担任の先生に 女の子の

話をしてみた。


○ ○ ○ ○  先生やから、その子

声かけたんちゃうか~

私 やったら、絶対に話しかけられて

ないわ ‼️   と、ガハハと笑った。



いま、思い出しても、何回 思い出しても

不思議な女の子👧 だった。


まるで、ふと、あらわれた妖精みたいに。



おしまい ✨




記事、絵や作品に興味を持って頂けたらぜひサポートをお願いいたします🙌✨頂戴したサポートは、「みんなの居場所づくり」への実現に向け活動資金に充てさせていただきます!