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生成AIの存在は、発達障害者にとって希望か絶望か?

昨年から生成AIの話題が持ちきりです。文章生成AIだとChatGPT、画像生成AIだとMidjourneyなど一度は聞いたことがあるでしょう。

これからの時代、AIとの関わり方が、将来を大きく左右します。
特に得手不得手の差が大きい発達障害者にとって、AIを活かせるかどうかで希望にも絶望にもなると考えています。

希望と絶望のどちらに転ぶかは、自分の特性と使うAIの特性を知っているかにかかっています。

自分の苦手・できない部分を知っていれば、AIをサポートや秘書として活かせる可能性があります。

例えば、私は文章の作成が苦手で普通の人の倍の時間はかかります。さらに誤字脱字も多いです。それをChatGPTを使うことで、文章の叩き台を作れるだけでなく、最終的に誤字脱字のチェックに使えます。
Excelとか他のソフトとAIを連携させれば、データまとめなどで作成時間の短縮にもつながるでしょう。

ただし、それぞれのAIに対する使い方を知らないと、いつまでも目的の内容が出てこずやり直す羽目になり、余計に時間がかかるかもしれません。
また、作成された内容が”正しさ・妥当か”の判断できないと間違っていたら恥ずかしい思いするだけならまだしも、最悪訴えられるケースが出てきます。

チェックすることを面倒くさくてできない人にとっては、生成AIを使うことはできても、活用はできません

活用できたとしても、文章の得意な方がChat GPTなどの文章生成AIを多用したら、誰でも書ける並のレベルの内容になり、その人のユニークさは消えるかもしれません。

パターン処理はプログラムの得意とするところ。パターン処理・整理による作業短縮を得意とする人にとって、AIは得意分野が変わるので脅威です。
AIが自分の強みを殺す可能性が出てきます。

しかし、自分にできること・苦手なことを知っていれば、またAIができること・できないことを知っていれば話が変わってきます。

仮に得意分野が被っていても、AIを活用することで時短につながる。自分のサポートして組み入れることで、より効率的に処理することにつながります。
さらにAIにできないこと(パターン化できないコミュニケーション、新たな組み合わせによる創造、ロボットができないレベルの作業など)を知り、そのために必要なことを学べば、自分の市場価値も高くなります。

昔は大学4年までに学んだ知識・判断レベルで定年まで食べていけました。それを4to40(4年学んだことで40年食べていける)と言われていたそうです。
それが、今では4to4(4年学んだことで4年しか食べていけない)と言われています。
定期的に、リスキリング(学び直し)が必要になってきます。

定期的に自分の特性(スキル・経験を含む)を見直して、学び続ける人には希望が見えるはずです。

世の中で生成AIを活かしている人は、せいぜい1割程度だそうです。ソフトウェアの会社だったら活用している人だらけかもしれませんが、自分の職場を見ると100人に1人もいません。

リスキリングの対象としても、生成AIを学ぶのはいいと思います。
AIを作れる(プログラミング)できるならなお良いですが、作れなくても使えれば良いのです。スマホの構造が理解できなくても使えるのと同じように。

何か参考になる点があれば幸いです。

(参考)AIを活用しようと考えるきっかけになった書籍
基本的な考えの部分で書かれている内容にかぶる点があるので、どちらか1冊でも良いかもしれません。


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