ASDに起こりがちな2次障害について

ASDは、こだわりの強さや不安(ネガティブ)になりがちな特性から、2次障害によくあがるのは強迫性障害ではないかと思います。

人によっては、決まったルーティンを持っている人もいるそうです。ルーティンにこだわるのは、安心感につながるからではないでしょうか。

私の場合、家を出る時に何度も鍵が閉まっているか確認してしまいます。時々、家から5分歩いたところで、不安になって鍵が閉まっているか確認に戻ったこともあります。

スマートロックを買えば良いじゃないかと思われる方がいるかもしれません。
スマートロックは別の不安を作ります。部屋を出た後に閉じられて、入れないかもしれないという不安です。ゴミを捨てるのに部屋をちょっとでた時に、鍵になるものを忘れてしまった場合を考えると、怖くて導入できずにいます。

何をきっかけに2次障害になるのか分かりません。ならないことではなく、なったらどうするかを事前に考えておく事が大切だと思います。

とはいえ、強迫性障害の内容は多岐にわたります。その全てに対して対処するのは専門家でなければ不可能に近いでしょう。
そればかり考えていると、逆に意識しすぎて、不安に取りつかれそうです。

私が実践して効果があったことをお伝えします。

やることは4つです。

⒈ 自分の状況を実況中継して客観視する。


不安を感じたら、「自分は今、不安を感じています」、「何かを恐れているのかもしれません」と、人ごとのように脳内で実況中継します。
自分ごとだと思えば思うほど、深刻になる場合があるからです。
冷静に判断するためには、自分を客観的に見れるように意識するしかありません。
その方法の1つとして、実況中継は有効だと思っています。

⒉ 過去に同じ事がなかったか思い起こす。

実況中継しながら、自分の状態を把握しつつ、過去に同じ事がなかったかを振り返ります。今の状態になる前には何をしていたのか。その時の状況や周りの環境で、今回と共通点はないかと過去と今それぞれの事実を比較します。

仮に、あなたが鬱に陥ったとしても、生まれた時から鬱な人はいません。鬱になる要因(トリガーとなるきっかけ)があったはずです。
人間関係が良くなかったのか、自信を失ったのか、要因は様々だと思いますが。

⒊ 改善された(される)ケースを試す。

その環境がトリガーになっていたとしたら離れることです。私の場合、イベントや観光地など人の多いところでは、疲れてしまうことが多くあります。
それを知っていれば、できるだけ短時間で用事を済ます。可能であれば、避けるようにしています。

知らないケースがあれば、まずは自分に起きている症状を挙げます。
「暑くもないのに、汗が出る」、「意味もなく不安になる」、「感情に浮き沈みがある」など。
当てはまるものがあれば、さらに「要因」、「改善」または「治療」とを加えて検索します。

検索で上がった解決法の中ですぐできるものがあれば試します。あくまで対処療法としてです。

⒋ 専門家に相談して確認する。

出てきた現象が、精神的なものであれば、カウンセリングを受ける。
身体的であれば、病院に通って検査を受けることをオススメします。

ネットで調べたことだけで、診断をしない方が良いです。たまたま知った対処療法が合っていれば良いですが、外れていた場合、更なる悪化につながるかもしれません。

対処療法でうまくいったケースがあっても、さらに良い方法があるかもしれません。

それが、できるだけ専門家の診断を受けることを勧める理由です。

もし2次障害を繰り返していたとしたら、新たに改善方法を探すよりも受診した方が解決の近道になります。

最後に

2次障害にかかったら、対処療法でも良いので悪化させないこと。
専門家に相談して、正しい対処法を知ることが大切です。

改善の参考になれば幸いです。

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