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台風21号の中140km走る羽目に

https://instagram.com/p/BnTAb_qHkx-/

noteで自転車やってるのすっかり忘れて放置してしまっていた中、自分の拙い記事にスキをつけて下さった方がいたお陰で、存在を思い出しました(苦笑)少し遡ったサバイバル単独ライドと装備についてよもやま話を書かせて頂こうと思います。

9月に大阪を始めとした関西圏で猛威を奮った台風21号…の陰で、長野県から電車輪行(自転車を分解、袋詰めして電車に乗せて)で神奈川県相模原市の自宅を目指していたのですが…ある所で電車がストップ…割と序盤…信濃境駅という超絶中途半端な駅…小淵沢駅から長野側に各停で2駅の駅でバリバリ長野県です。信濃境から小淵沢側に行く先のトンネルを出た直後の高架橋が風の関係で通れなくなったそうで…。当時16:00手前…小淵沢駅から16:25頃に出る高尾駅行きがその日の最後の電車…

小淵沢駅まで2駅…カジュアルだけど、靴はマウンテン用のビンディング…カジュアルだけど走れはするカッコ…そして自転車速攻で組んで走り出せば30分くらいリミットはある!…2駅…ざっと検索すると直線距離で10km(笑)際どいけど、間に合え!と雨風共に猛烈な中、信濃境駅を出発…3分後に国道20号線の吹きさらしのヘアピンでハンドルをモロに取られてガードレールに肩口をフレンチキスして心臓が一瞬凍るも、基本は下り坂な上に割と追い風でスピードメーターのスピードはモリモリ上がるので、怖い思いをしても道路が軽く川になってても風にちょいちょいハンドル取られても前のギアはアウターのまま…50km/h近く出したりしながらグングン下っていったのですが…ラスト3kmくらいが上りでクライマーの意地で頑張ってみるも小淵沢駅の到着が16:35…当然いないですよ。電車。覚悟してたけど…。もうこうなったら今更さっきの信濃境にもう一回戻る気も起きず…インスタにぼんやり写真動画をアップして…走るか…ハラくくって(笑)17:00過ぎ…まだ長野県と山梨県の県境くらいだけど…。

走り始めたらまぁ…この後の下りが地獄の乱気流…韮崎(山梨県)辺りは割と田んぼとかで開けちゃってるから風吹き放題!まさかの下りで自転車を押す事になるとは思わなかったけど…2kmくらいかなぁ…下りて押しました。川の上の橋とか下から上にすくい上げる風が吹いてて、こりゃ電車動かなくなるわ!と身をもって納得…。韮崎は延々とそんな調子で風と戦い続ける展開で…落ち着いたのは甲府市に入ってから…。その間コンビニ休憩2回…。風に耐える為にこの時点でもう随分と肩と腰が凝った状態に。

そのあとは何とか雨風ともに落ち着いて甲州市とかを無難に走って、笹子トンネルに向けての地獄の上りでまた雨復活…上りきるまで止まったらヤバいな判断でひたすら淡々と上る。笹子トンネルを無事に通過すると天気が少し落ち着いてて一安心…ただ何故か下りは野獣のような追い風でスピード出さない気持ちで行っても45km/hとかスピードメーター出てて、カーブでは気付いたら後ろからものすごい水しぶきを上げてる音がして…今時のタイヤ、ウェット性能高くてありがとう(>_<)と感謝しながら大月駅にぼんやりと寄ってみる。電車は全く動いてないけど駅は煌々と明るいし電光掲示板も生きてて行き先だけ真っ暗っていう…。そんなんなんだぁ…って確認しつつ補給のパンをモシャモシャして出発…。もう22:30とかになってたかなぁ…割と下り基調とはいえ、こっからまさかの雨脚強まる…四方津の辺りからは風も復活…上野原の所のラストの派手な登坂ではもはや無感情にペダルを踏み込むばかり状況に…(ちなみに上野原はまだ山梨県…)ただ上野原では謎の原付青年がパスしてく時に手をあげて挨拶をくれて、なんか励まされたなぁ…こっちもなんとか手を振って応える程度だったけど…。その彼が電話で止まってる時に抜く事になり手を上げて挨拶すると向こうも答えてくれて、また向こうが走り出してこっちをパスする時はまた挨拶して…そんなこんなで相模湖畔(やっと神奈川県)のコンビニでラストの休憩で菓子パンやら最中やらあったかいコーヒーを飲んで出発…そしてちょうどこの時点で日付が変わる…津久井湖手前のラストの大きい上りを何とかこなして…雨が上がってきたのは橋本駅近辺まで来てやっとかなぁ…という感じでした。

予定にない地獄の台風ライド…落車をはじめとしたトラブルに見舞われなかったのは自分のスキルを過信しなかったのと運と両方をたまたまその日の僕が持ち合わせていたのが大きいですが…。行こうと判断できるだけの頼もしい装備と機材たちに囲まれていたのが大きいです…。

特にシマノのブレーキシューはこの10年でウェット性能が飛躍的に良くなっててそれは助かったなぁ…。先に書いたタイヤの進化もすごくて不安な所が無かったのは大分ストレス低減に繋がりました。地味だけど。

あと服もこの状況だと機材として素晴らしい仕事をしてくれました。

Elkaのレインコート

https://www.tokyolife.co.jp/news/3143/

バックパック背負ってしまっていたのであんまり意味無かったですが、オシャレな縦ジマは反射素材だったりします。

北欧の漁師さんも愛用しているとの事で台風でもガッチリ雨風をガード、高速でも体温が逃げなくて本当に助かりました。

ボタンで裾を絞ってバタつきも押さえられる自転車にも優しい仕様

ChromeのStormproのビンディングシューズ

https://www.tokyolife.co.jp/shop/twstore/050-0027-0001-1602

最終的に浸水は許してしまったものの、ヘビーウェット時のビンディングシューズという条件ではDZRのブーツかこれかというくらい頑張ってくれてました。

そしてberufのCF strollバックパック
http://www.bm-bag.jp/products/?product=brf-cf14-nc

ビジネスにも使えるシュッとしたデザインでありながらもコーデュラナイロンに表面もそこそこタフな撥水性

内側も防水素材…見た目によらずタフなヤツ…ただ今回はタイヤから水をかけすぎてカバンの底の方は少し浸水を許してしまいました。

肩にかけるストラップもシートベルト素材も使用していたりでしっかり感とスタイリッシュさを兼ね備えてて長時間背負っても疲れがきにくい。

そんな頼もしい装備と自分の集中力と判断力、あと運気を最大動員できたお陰で無事生還出来ました。あー…タフだった。結局最後まで雨は止まず帰宅は1:00とかになってて、頼もしい装備たちをもってしてもベッチャリ濡れになっていました。

でも今時の装備や機材のすごさ、タフさを身をもって確認する事が出来ました。

#台風 #自転車 #レインコート #アパレル #バックパック #ビンディング #インプレ

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