(漫画)幽遊白書

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子供の頃から何度読み返したかわからない。
もうストーリーもキャラクターの名前もほとんど覚えている。
だから、読んだとて驚きも衝撃もない。
でも、読んでしまう。


自分にとって、この作品にはそんな魔力があるし、生涯でそういった作品に出会えたことに感謝。
大枠で見ると、主人公 浦飯幽助が成長し、世界を救う物語。

人間界で桑原、飛影、蔵馬といった魅力的な仲間を見つけ、魔界の悪事を止めに行くというのが前半のストーリー。
浦飯チームV S戸愚呂チームのバトルは、数あるバトル漫画の中でも個人的にベストバウトの1つだ。
漫画作品によっては、これでもかという工夫をこらし、次から次へと特殊能力を繰り出したり、無駄に戦闘シーンを引き延ばしたりしがち。仮に自分が作品を作る側だったと考えると(そんな立場に立つことはないだろうが)魅力的なキャラクターは長生きさせたいだろうし、バトルシーンも技術の見せ所だから、長引かせたくなるだろうなという気持ちもよくわかる。
こういう見方は人生経験なり社会人経験を経て得られるちょっと斜めからの見方かもしれない。
でも、気持ちいいくらいにサクッと終わる。
「え、これで終わり?」というくらいに。
でも、それが気持ちの良い読後感と次のストーリーの期待を生む効果もあるのかと思う。

魔界に入ってからの3竦みの対立状態からの、シンプルで最強なやつを決めようという展開も秀逸。
最後に幼なじみ雪村に対する浦飯の気持ちが表現される形のハッピーエンドで幕を閉じるというのも、気持ちよし。

話は飛ぶが、「マンガのラジオ」というpodcast番組がある。
自分は結構漫画が好きでよく読むが、作者先生の直の声や考えを聞く機会はなく、パーソナリティの吉田さん、よくぞこんな良いコンテンツを作ってくれました!と拍手を送りたい。
本番組を通して分かったことは、面白いものを作る人間も面白いということと、良い作品を作ろうとするにはすごい労力がかかるし、皆よく取材なり勉強をしているという当たり前の事実。
最新の放送では東村アキコ先生がインタビューされており、ぶっ飛び具合が面白い。
「周りに普通の人いないんですか?」と思わずツッコミを入れたくなるレベルで、クズ人間(?悪い意味ではなく)しかいないw
小学2年の時からテレホンショッキングに出たらやばいと思っていたとか、バーベキューしてても肉の種類がわからん(牛と豚とか)人間ばかりだとか、この世にはいろんな人間がいるなぁと改めて思う。


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