詩 #1 席を立て
大切な誰かが
自分と違う人との人生を歩む時
その舞台をぼーっと眺める
観客になってることに気づく。
笑い合い、じゃれあい
幸せそうな舞台を
力なくぼーっと眺める観客の自分。
だれかが肩をたたく。
おい、おまえ。
何をやっているんだ。
面白くもない舞台をいつまで見てるんだ。
あの舞台に立つのはおまえだぞ。
なんで人の舞台を眺めて涙してる。
人の舞台を眺めてないで
いますぐ席を立て。
観客になるな、席を立て。
いますぐ、劇場から出ろ。
おまえに出来ることは、まずそこだ。
席を立て、いますぐに。
観客になっている以上は
いつまでも主役になれないぞ。
おまえの主役はおまえなんだ。
席を立て。
おまえの舞台に立て。
まずはそこからだ。
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