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林海象監督最新作・永瀬正敏主演映画『BOLT』から見る天然藝術・天劇キネマトロン閉鎖「特別公開番外編」 by Jun Amanto


=やりたい事をやり続ける巨匠=


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(↑私立探偵濱マイク主演の永瀬さん)


林海象監督、私立探偵濱マイクシリーズは、90年代を代表する私立探偵者として映画化3本、そしてテレビドラマにもなりました。



横浜日劇の2階の映写室の隣を間借りして探偵事務所をしている濱マイクに依頼を申し込むには、普通に映画館のモギリを通らねばならず、依頼者は皆、映画はチケットを買わねばマイクに会う事ができない…。


映画を撮りながら監督は、次々アイデアを思いついては形にしていきます。
面白いんです。

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(僕の中の林監督の名言

「夢はまず持つもの」叶えるのは、そのあと。まず持つだけで、世界は変わるのかもしれません。)


林監督は間違い無く僕の師匠の1人と勝手に思わせてもらっている影響を受けまくったお一人。
そのセンスと感性、持久力と瞬発力のバランスは、インデペンデントと商業映画の両方に精通した日本を代表する巨匠だと思っています。


=あなたの未来はどこにありますか?=


僕は、時々こう言います。


僕たちの未来はどこにありますか?

それは目の前にあります…子供達です。
我々は間違い無く先にいなくなる。だから、未来は遠くにあるのでは無く、ここ。目の前にあるのです。」

これを最初に教えていただいたのは林海象監督でした!!!!


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(↑僕JUNが自己資金ではじめた「中崎町大家族食堂」毎週月曜日に開催。写真は、2020年いっぱいで閉鎖する「天然藝術研究所」にて)

=「天人BAR朱夏・天劇キネマトロン」=


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今年一杯で閉館になる大阪中崎町の天劇キネマトロンは、隣の「BAR朱夏」を通らねばいけないようになっており、そのBARの本棚を左右に開くと映画館への秘密の入り口になります。

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(↑朱夏のBARエリア)


これは、林監督が京都でやっている探偵BARのマネなんです!!

=特別公開最後の天劇キネマトロン=


ようこそ!!!!

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天劇キネマトロン・オーナーのJUNです!

ここは、天劇キネマトロン客席、僕のうしろが本棚の裏側!観音開き!!

では、最後の姿を、動画で特別公開いたします!

最後の天劇キネマトロンを、どうぞ!

天劇キネマトロン、築90年の印刷工場跡を改造して手作りで作られた映画館としてスタート。
2008年にスタート。

映画の上映だけでなく映画製作や映像作品を作るクリエーターの制作を手伝う活動「天影公司」の活動がありたくさんの作品を生み出すことに貢献した。

数多くの映画のロケセットに使われただけでなく、隣接する「天人BAR朱夏」は、沢山の映画人、映像クリエーターの拠点となった。

ドキュメンタリーの上映は、「逆指名方式」という形を大阪を拠点に活動されている榛葉健監督の発案で、作品を監督から預かり、お客さんが4人以上集まればレストランを予約するように映画館を予約できるスタイル確立、何をロングランするかは観客が決めると言うスタイルを確立し、
高橋晋三基金を受賞した。

天劇キネマトロンは、交流サロンと並列することにより、上映会場の枠を超えて街を活性化し、映画館から様々なソーシャルアクションが生みだす仕組みづくりを完成させた。

2020年12月月27日をもって、建物の老朽化により、その幕を閉じる事となった。

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=秘密の試写室=


実は、林監督の探偵バーは夜な夜な映画人と学生が集まるBARなんですがやはり同じように丘の本箱を開けると秘密の試写室がそこにあるんです。
影響受けまくってます(笑)


その日も僕は、探偵バーで先生と飲んでいたんですが、その時「未来はどこにある?」の話を聞いて感動しまくったんです。


=先生が学生と映画を作る理由=

そう・・・
監督が学生と映画を作るのは、収入を確保しつつ、しがらみがなく純粋な学生達と、一番子供のように純粋にドキドキワクワクしながら映画を作る背中を見せながら、芸術としての映画を教えていってるわけです。

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今は週3日は山形で教鞭をとるために通われています。
この仕組みのおかげで先生は、自分の撮りたいことしか撮らないし、後進を育てながら、プロがお金を忘れて参加したくなるような作品を撮り続けられる訳です。

凄いです。



=天然芸術=


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現実とはなんだろう…
生きるとはなんだろう…


バリバリの商業映画を撮る一方、自分の作りたいものを作りたいように作る。
いづれにせよ、それが大富豪の趣味や巨大資本の拝金主義の中で見せつけられても僕ら作り手にとっては、夢や希望にはならない。


確かにスゲー!と言うのだけれど、それはそれ以上でもそれ以下でもないわけですね。
もちろん林監督も、その道を歩む事はできただろうと思います。


しかし、「芸術家林海象」は、その道を選ばなかった。


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大学教授になり、学生に映像を教えながら、授業の内容は、学生ではなく仲間として一緒に映画を作る…


当然、学生達は純粋で真面目、情熱をもって自分たちの作品を生み出そうとする。
そこにプロの厳しさを教えつつ総合芸術である「映画産業」の未来の種を量産し続ける…。


監督という職業は芸術に属するものであり興行という商業にも属する陰陽両義的な意味をもつ仕事だと思います。
だから、そのさじ加減は難しくシビアなものです。


その中で大学教授として収入を確保し、毎年映画を撮れる仕組みをつくり、そこで同時に後進を育てる。(普通の映画監督は数年に一本です。)

そして、林監督の現場を支えたプロ達は、日当に見合う仕事かどうかでは無く、何を後世に残すかという仕事のため映画に関わり始めた気持ちに立ち返りクリエーターとして現場に立つ…。


もちろん、天然の芸術とは、この地上で一番奇跡だといえる子を産み、子育てるという奇跡だと信じている。


それを除けば、他の動物に許されなかった未来に残る記憶としての意識のプロセスを形に出来る事は、人間にだけ許された快楽でもあり挑戦なのだと思う。


その作品は、未熟であれ、荒削りであれ、確実にその人の生きた証なのです。

その中でも、美術という言葉がなかった太古の昔から行われてきた子孫のための表現を僕は「天然芸術=EART」と呼んでいるわけです。

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最も商業主義の中に埋没しがちな映画産業…
それを天然芸術に戻し、熟成させ続ける林海象という巨匠は、僕の目指す努力し続ける天才であり目標でもあるわけです。


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(今年いっぱいで閉鎖する天劇キネマトロン

天人新館Annexにて心機一転、映画の天然藝術はつづいていきます。)

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