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⚠️線状降水帯まとめ⚠️


< 防災減災 >線状降水帯発生に注意!

先日台風2号で、線状降水帯が発生しました。

まだ、制度の運用が始まって2年しか経っていない聞きなれない言葉「線状降水帯」。

これは、今まで網羅してこなかったジャンルの被害を的確に表現し、災害を未然に防ごうという目的で始まった指標です。これから梅雨入りし、台風土砂災害などが増えがちな時期に入るので、今日は、防災の記事を書こうと思います。

暴風雨でもないのに被害が大きい
「線状降水帯」

テレビの報道では未だ、この「線状降水帯」の理解が薄く、スタイルが昔のまま、ヘルメットをかぶって暴風雨に耐えながら決死の実況中継をするアナウンサー…みたいな絵が求められて、そんなニュースが流されてがされていますが、ほとんど揺れていない樹木を映して「大変な風が吹いています!時々突風が吹き荒れます!」みたいな放送を見た事ないですか?

これはスタジオのナレーターの人はいざ知らず現場のデレクターが昔ながらの台風報道をしている滑稽な例です。
みなさんお気づきですか?

「線状降水帯」は、そんな暴風雨の時もありますが、そうでもない場合も多いんです。

「線状降水帯」の被害

風による被害もそうですが、「線状降水帯」は、線状の地域で続く長雨なので、暴風雨というより冠水と土砂災害などに注意が必要な警報です。
これと、暴風警報は、別のものなので、何の警報が出ているのか注意深く見てからの正しい警戒が必要です。

皆さんは、これらを学んで、周囲の人々に十分注意を促してください。
各地域と連携して減災に努めましょう。

ここで「線状降水帯」のことをまとめてみたいと思います。

●線状降水帯とは

複数の積乱雲が並んで線状になること。
線状降水帯は、数時間に渡って局地的な豪雨が起こり、突然発生するのが特徴です!
大規模自然災害、特に土砂災害の危険性があり、確か気象庁は線状降水帯の予報を2021年から発表しだし、「線状降水帯発生情報」としては、2022年6月1日から制度がスタートしました。
線状降水帯の言葉自体は、2014年広島県豪雨の災害から注目されるようになりました。

●線状降水帯発生情報とは

線状降水帯の大雨による被害を伝えるもので「顕著な大雨に関する情報」でググると出てきます。
突発性の高い線状降水帯は、突然起こるため予測が難しく、発生してから情報が発表されても急速に悪化するので被害が避けられない…。
「線状降水帯発生情報」自体があまり知られていないので、まだまだ被害を防ぐことのできない事態が起こっています。
サロンメンバーさんは、そのあたりしっかり学んで地域を守ってください!

●誤解をされる「線状降水帯」

「線状降水帯発生情報」が、あまり認知されない理由は、気象庁で警戒レベル4相当以上の時に発令されるので、すでに自治体による避難指示がでている状況にあります。
警戒レベル4!つまり、必ず避難する事が義務付けられているから、そっちの方に目がいってしまうからです。

しかし、線状降水帯は50キロから300キロと幅があり、昨年9月の台風では中部から東北までの大きな線状降水帯が発生し、この場合は警戒レベル4を待たず、避難を始める必要があるんですが、それで逃げ遅れた人が多く出ました。

●逃げ遅れたら動かない

もし、逃げ遅れたら、垂直避難をしましょう
屋外への避難が危険を感じる災害の場合は移動はせず、2階など出来るだけ高所などで安全を確保することが最優先です。
雨が少ないからといって、親戚、知人、近隣の人との安否の連絡をするために頻繁に外に出るのは危険です。
流れのある水は、膝下でも車すら流していきます
見た目だけで判断しないようにしないといけません。

●キキクルを見る!

線状降水帯発生情報がでていないからといって、安全ではないです。
避難指示が出ていない場合でも、危険度分布をリアルタイムで確認できるキキクルなどで周辺の危険度を都度確認しておきましょう。

●「キキクル」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/m_index.html

そしてTwitterなどの台風情報は当てにできません。

そのあたり過去記事でまとめたものがあるのでそれも同時にご覧になり、しっかり学んで地域の助けになってくださいね!

⭕️「線状降水帯」まとめの過去記事(オンラインサロンメンバー様はこちらのURLをお使いください。
https://www.facebook.com/groups/333911557140007/permalink/828599844337840/

以下、命を守る大切な情報なので、NOTE読者様に防災の過去に豪雨があった時の記事をシェアいたします。
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2020年7月9日

< 防災 >

警戒が続いている豪雨、皆さん引き続き油断せず、充分気をつけてください!!

今日は、特別警報が連発している現在、これはいったいどういうことなのかという仕組みを知る話と、最後に知っておくべき有効な周辺情報の共有して、関して大切さお話と、地図の話を少ししたいとおもいます。

今回の広範囲の警報続きは積乱雲が一直線になる!

「線状降水帯」の被害に注意!


「線状降水帯」とは、激しい雨を降らせる積乱雲が一列に連なる現象。
線状降水の長さは、だいたい50~200Km、幅20~50Kmの広い範囲で何時間も続きます

よくいう「ゲリラ豪雨」とは、違っています
ゲリラ豪雨は、一つの積乱雲によって、10Km四方程度の範囲に及んで発生するもので、1時間ほどで、記録的な大雨が降るものです。

僕の記憶では90年代から知られている現象で、速度も遅く、温暖化が進むほど、高くなる海面温度によりドンドン水蒸気が上がっていく事で起こります。

つまり、地球温暖化とは無関係とはいえない現象。
これも人類の負の遺産の反作用なのかもしれません。

●線状降水帯の4大条件

その1
暖かく湿った空気が継続的に流入する。
「雲の種」ができる。

その2
山の斜面や冷たい前線と打つかる。
これにより、雲の種が上空に持ち上げる

その3
大気の状態が不安定になる。
普通の雨雲より遥かに高い位置まで雲があがる積乱雲は、時には高度1万メートルを超える事もある。高度数千メートル上空に冷たい空気の塊があると対流で強い上昇気流になって発生する。

その4
上空に一定方向の風が吹いている。
昔のラムネのお菓子PEZのように、次々、積乱雲が飛ばされても、その後からまた次々発生する積乱雲が飛び出してくる。

つまり発生した積乱雲が風で流されても、その後ろに湿った空気がすぐに供給されるわけです。

「バックビルディング(後方形成)現象」といいます。

一直線に並んだ積乱雲は、真下に集中豪雨が延々続くわけで、これが何年も続いたのが映画「天気の子」なわけですね。

ドローンを飛ばせない長雨
一刻を争う情報共有


長雨の集中豪雨では、ドローンを飛ばせません。
つまり、クライシスマップが使えない。

一刻を争う緊急事態、情報共有は、やはり現地の人が声を上げないと始まらないわけです。

さすがに警報が続いている時は、人々も必死。
しかし、その少し前から冷静に情報を共有する習慣と覚悟を持ちましょう!

これは、これからあなたの命を救う習慣です。

そして雨が止んでも、復興の段階になっても緩んだ地盤での土砂崩れにおいても事故が多発し、ドローンを飛ばすにも線状に広がった広範囲の被災ではドローンが足らず、全域を速やかにマッピングをする事が不可能です。

その時に救助隊を待つのではなく、各自が自分の周辺の情報を拡散共有するのです。

可視化はできない!Twitterではダメ

SNSやTwitterなどは有効ではあるが情報が積み上がらず流れて行ってしまう。そして可視化はされません。
誰がが、その情報を集計しないといけない!!

そこで、自分たちが使える地図が大切になります。

以前から紹介しているOpen stream mapをベースに作られた仕組みの中で、今日は災害時で使えるマップとして僕らのマッピングの師匠のお一人、坂之下さんが数年前から開発している「まち歩きマップメーカー」を紹介してみたいと思います。

この地図は「災害復興時における情報共有」にも使えると考えられ、僕は次回被災地に入る時はこれを使い、普及させていこうと思っています。

具体的にはまた、次回話をするとして、まずは今日は皆さん一度地図を開いて、自分の地域を眺めるところから始めてみてください!

(被害は現在進行中です。もし、使える人はドンドン活用法を工夫して被災地に友人がいる人はこの地図の事を教えてあげてみてください!)

●(動画)まちあるきマップメーカーとは

● まちあるきマップメーカー

https://k-sakanoshita.github.io/mapmaker/

【Jun Amanto】

幼少より武道武術を嗜みスタントマン、大道芸人を経てパフォーマーに…。
環太平洋の身体感から傾舞(かぶくまい)を創始。そこから生まれた独自のコンセプトEART(天然芸術)を使い願望達成から必然達成の時代を提唱。
空家再生パフォーマンスなどで通りすがりの人1127人を巻き込み「Salon de AManTo 天人」スタート。
現在、大阪中崎町を拠点に地域活性化を成功、天人グループとして複数店舗を運営、アートエコビレッジ「Area AManTo」と呼ばれる。被災地支援や国際交流、国内難民の受け入れなど天然芸術家として仕事とボランティアを分けないライフスタイル「天人」を世界に文化発信している。

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