「地方都市では政治が一大産業」

  先日、ある地方に車で出かけた。大きな街のJR駅前を散策した。規模の大きな通りがあり、広い間口の商店街があったが、ほとんどシャッターが閉まっていた。いわゆるシャッター通りだった。その中で目につく事務所があった。大きな顔写真入りのポスターが貼ってあった。国会議員の事務所だ。
 商店街は灯が消えたようになっていても政治家は潤うのだろう、と思って通り過ぎた。
 しかし、考えてみると地方に行けば、政治が一大産業になっているのだろう。過疎化が進んでいるところほど政治家の看板、ポスターが目立つような気がする。それは、その地域の政治家の役割が地元に税金を引っ張り込んで、現地の土建業が潤う公共事業が実施されるのだろう。それに付随してというのか大通りから一歩入った裏通りの飲み屋街はまだ健在なようだった。
 地方の道路がやたら新しかったり、これが農道かと思うような広い道路も通っている。立派な公共施設が建設されたりするのは、その一環なのだろう。
 確かに選挙が近づくと街に政治家のポスターが溢れるが、それが貼られている事業所や商店は税金と関係しているところが多いのは、そういうことなのだろう。
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?