障害者であり女性であり

障害者の雇用水増しの話がニュースになった。そして、女子受験生への差別もまたニュースになった。
そこで私が思ったことを今更だけど、備忘録がてら書いておく。

障害者雇用の水増しの第一報を聞いて、正直何も驚かなかった。かく言う私自身も障害者雇用の枠で働いているのだけど、感想としては、今更か、が先に来た。というか、ようやく日の目を見て、おかしいよ、と言える時代になったのだと。

もちろん、42年間ノーチェックなのは論外だ。ただ、個人的に思うのは、今以前にこの報道をされても、多分耳を傾けてくれる人は少なかっただろうと思っている。

今考えればありえない話だけど、万が一新卒の時に内定を貰って、総合職として働いていたら、この話を私は自分の中で気にとめていたかと言われたら、多分NOだったと思う。

だから、こんな「やっと取り上げられる時が来た」なんて思うのだろうし、精神障害者に至っては、実績がないからの一点張りでサクッとお祈りメールなり何なりされてたので、尚更そう悲観的に矮小化して、しかも卑下するようになっていたのかもしれない。

また、女子受験生の一律減点や、職場(今回は医療現場)の女性採用の回避の話は、私自身は文系なので直接何か言えた訳では無い。

ただ、かつて勤務していた特例子会社の職場で酔った勢いで、

「そんなんだから、結婚出来ないんだぞ」

と元上司(親会社からの出向者)に言われたのは、恐らく忘れない。結婚願望については、かなり話がそれる恐れがあるので、ここでは省く。

あと、少なくとも私にこのセリフを浴びせた元上司は、酔った勢いで軽い言い合いになって、その場の捨て台詞で言ったのもまぁ分かる。

が、彼が私の中でやっちまった感満載なのは、もし私が男性で、健常者だったら、「結婚出来ないんだぞ」とは言わなかったのではと思うのだ。ひょっとしたら、独身男性だったら言うかもしれないけど…。
ただ、私の穿った見方にせよ、

「女の癖に生意気な奴」
「障害者の癖に生意気な奴」

あたりは思われていただろうなぁと思うし、今となってはちょっとその捨て台詞の前に何か言いすぎたこともあったかもしれないけど、上記2点については、薄々勘づいてはいたし、それ以降なんか嫌だなぁとは思うようになった。
別に彼(元上司)は自分が差別してるつもりはないだろうし、それこそ、「悪気はない」の一心でいるのだろうけど、言われた側は延々と覚えているし、消えないのだ。往生際が悪いのは自覚しているけど。
そして私は異動し、元上司とはやり取りがなくなったのは良かったけども、やはり、自分の進み方に自信が持てなくなったことと、障害者雇用かつ女性かつ精神障害者区分のレアさ加減に不安が爆発して転職を決意したのだった。

誰に何をしてほしい訳では無い。
ただ、口にはしないけど、こんなことを考えてる人もいるんだなと思ってもらえれば充分。
何もあえてツイートしなかった、ということではないけど、やっと思うところを少しかこうと思った、それだけの話。

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#無意識の中のハラスメント
#差別とは

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