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2023年12月 読書感想まとめ

あれから2週間以上経ってしまいました。

やっと12月のまとめをします。

早見和馬さんの「新!店長がバカすぎて」がまた面白かった。
その後、同じ著者の本を何冊か読んだけれど「店長がバカすぎて」で
ある境地にたどり着いたのかな…と、素人ながら考えてました。

准教授高槻彰良シリーズにもハマってしまいました。
久々の軽い読み物だったけれど、どんどんハマってしまって面白い。

デボラ・インストールのロボットシリーズもシリーズが進むにつれて
ロボットたちにも、親しみが湧いてきました。
あとは、ミレニアムが終了してしまったことがとても寂しかったです。

41冊。毎月思いますが、読んだ本で振り返ると
1ヶ月前って、すごく前のように感じられます。

もうすぐ、1月のまとめですが
今さらですが1月は中山七里さんにハマっています。

大学病院の奈落感想
医療の分野は一般人にはわからない事が多く、どの程度どうなのか、実際に見極めることが難しいと感じた。ただ、自分や自分の家族に降りかかったとすれば…と考えるとどうすればいいのかわからず恐ろしい。登場する人物には同大学病院の看護師もおり、看護師でも当事者になるのか、思うと途方に暮れてしまう感覚をもった。結局、どうしてそんな事にというところは憶測でしかなく、解明されることもない事にも医療業界の闇?の深さを感じた。以前、航空業界との比較をした本を読んだが、航空機事故のように事故を徹底的に調査してほしいと思った。
読了日:12月02日 著者:高梨 ゆき子

そして陰謀が教授を潰した: ~青山学院春木教授事件 四十五年目の真実~ (小学館文庫 は 22-1)感想
こんな事が起こったら怖いという思いが強い。結局、本当のところはわからないが、陥れられる事があるということのようだ。大学教授の座であっても、痴情のもつれであっても人の考えるこおは恐ろしいと思った。
読了日:12月03日 著者:早瀬 圭一

特捜検察の正体 (講談社現代新書)感想
筋書きができていて、自分の言っていることを聴いてもらえない中で、私ならどこまで耐えられるだろうか…。陥れられる感覚が恐ろしい。この本に載っている内容でも、全く正反対に捉えていたものもある。世間は与えられた情報でしか判断できないので、そんなものだと思う。怖いと思った。
読了日:12月03日 著者:弘中 惇一郎

あなたを変える行動経済学:よりよい意思決定・行動をめざして感想
サンクコストについて少し腹落ちした。手放さない理由が大切であり、思い出のような思い入れがあれば持っていればいい、将来を見て意思決定しているのか、過去を見て意思決定しているのかだと。また、私たちには現在バイアス、先延ばし行動があるから対策を取らないと先延ばししてしまう。計画は立てられるが先延ばししてしまう。デフォルト設定を変えてしまうことで受け止めが変わってしまうことは興味深かった。意味のある仕事、仕事の意味付けの大切さはわかったがナッジ、ピア効果はわかったけれどまだ落ちていない。
読了日:12月03日 著者:大竹 文雄

新! 店長がバカすぎて感想
面白すぎる。きっと文字通りの展開ではないだろうな…と思いながら読み進めるけれど、それ以外の展開が思い付かないまま、びっくりするくらいの展開が待っている感じがお約束だけど、裏切られ感が心地いい。上手いな…と思う。そして最後には、3作目に続く予感で終了と。面白かった。
読了日:12月04日 著者:早見 和真

「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた感想
あなたのためを思ってという優しさから、人の夢を壊す人もいっぱいいる。ゾンビのようにその人も昔同じことをされている。挑戦しなければ失敗しないから安全と思ってしまう…足りないことは恥ずかしくなく、足りない人と足りない人が助け合う、勇気を持って繋がることの大切。ノリで応援やアドバイスをしない。決めるのは本人。植松さんは、カリスマにならず自分の好きなことを自分の意思でやる人と一緒に夢を叶えたいと。すごく納得できた。
読了日:12月04日 著者:植松 努

人事評価の「曖昧」と「納得」 (NHK出版新書)感想
評価項目が細分化されればされるほど、わかりにくくなってしまう矛盾。直感で決める部分も必要なところがあるようだ。聞けば聞くほどわからなくなる藪の中ということが、なんとなく理解できたような気がする。
読了日:12月04日 著者:江夏 幾多郎

Future of Work 人と組織の論点 (日本経済新聞出版)感想
日本では女性が背負っている家事や育児の問題がそのままで、まだまだ形式だけのジェンダーである。売り手良し、買い手良し、世間良し、に社員良しを付け加えた四方良しを考える企業が増えてほしい。社員の属性の多様化を競争力に繋げられるかどうかが競争力と直結する。この視点にはとても納得できた。
読了日:12月04日 著者:

あの夏の正解感想
2020年の高校球児を取材しながら、自分の高校時代を重ね合わせ、引っかかったものをほぐしていく感覚が良かった。コロナが明けてしまうとすっかりあの3年の生活を忘れてしまう感じもあるが、当時の高3生の気持ちを考えると本当に心が痛む。ただ、高校野球だけではなく、同じように気持ちに折り合いをつけていた高校生、中学生、大学生もかな?がいたと想像できた。本当に何が起こるかわからない時代だと感じる。
読了日:12月05日 著者:早見 和真

95 (角川文庫)感想
タイトルから想像したものとは全く違っていて、高校生の話だったけれど大人びていて、とても良かった。現実離れした話でありながら、心にじわじわとグッとくる感じは何故だろうか。友情という言葉は少し違う気がするが、それぞれが友だちを思う気持ちが伝わってくる。
読了日:12月05日 著者:早見 和真

イノセント・デイズ (新潮文庫)感想
イノセントの意味、どこでどう間違って、とてもピュアなヒトが不幸になってしまったのかと心が痛かった。ピュアであるだけでは、この世の中で生きていけないんだと思うと、嫌な社会だ。幼少期に愛されることの大切さを感じ、必ずいつか離れてしまう共依存関係に疲れてしまい終わりたいと思った気持ちの重さを感じた。
読了日:12月07日 著者:早見 和真

ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)感想
何がロイヤルファミリーなのか、初め思っていたモノと違っていた。馬主うまぬしのこと、競馬のこと、これほど深く初めて知った。軽い気持ちで読み始めたが、この内容はかなりの取材が必要だったろうな、という思いに至った。あとがきにもあったので、そこに納得してしまった。店長がバカすぎて、から来たので何冊か読んで、早見さんの作風が変わったんだな、と思った。
読了日:12月08日 著者:早見 和真

行動経済学の使い方 (岩波新書)感想
先日読んだ本と重複する部分もあるが、何度も読むことでだんだんと私の中に落ちてきた。がんの治療に関してもどのように説明されるかによって答えが変わってきてしまう。これは気をつけないといけない。最後に、まとめて簡単に要約してくれているので、わかりやすい。
読了日:12月08日 著者:大竹 文雄

グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない (&books)感想
だいたい大切だろうな、と思われることだったが、それを実験や理論立てて説明してくれているので、腹落ちできた。相手を理解することは素晴らしいことだが、理解しようと努力するだけでも人間関係は大きく好転すると。話し合いを肯定的に受け止めてくれる。困難に正面から立ち向かわなかったり助けを求めないでいると大きな悲劇につながる。子育て終了後の夫婦関係の満足度は男性被験者の寿命と相関している。親密な関係は人生後半に必要。人間関係こそが人生を有意義にし素晴らしいものにしてくれるという真実を証明してくれていた。
読了日:12月09日 著者:ロバート・ウォールディンガー,マーク・シュルツ

黒い家 (角川ホラー文庫)感想
とにかく怖かった。推理ではなくホラーなんだと改めて実感した。生命保険の請求をもとにあり得る、普通の設定内容なのに、迫り来る感覚が迫力満点で凄かった。
読了日:12月10日 著者:貴志 祐介

One World感想
短編集のようだが、それぞれが少しずつ関係しあっていて、あとがきではそれを縁のように捉えられていた。読み終わってから、さらにもう一度読むと見えてくる内容が変わってくるということだったので、もう一度よんでみたいと思った。どこがはじめでもなく、物語が回り続ける感じだということが興味深く思えた。普通の話のようで、実は奥が深い感覚。面白いと思った。
読了日:12月12日 著者:喜多川 泰

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)感想
顧客が解決したいジョブ、顧客のニーズを考える。確かに、その通りで、口で言っていることと、実際に欲しているものが異なる場合があるということ。本人自身が気づいていないところもあり、本当のニーズ、解決したいジョブを知ることが大事だと思った。感想としては、表面的に見えているもののようであって、実際求めているものは奥深いというようなイメージを持った。
読了日:12月12日 著者:クレイトン M クリステンセン,タディ ホール,カレン ディロン,デイビッド S ダンカン

准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと (角川文庫)感想
気の持ちようとは思っていても、実際なにかが起こるとついつい因果関係があるように結びつけてしまうのが人の心の弱いところなのだろうか。民俗学を紐解きながら、昔の人々がどのような思考を持ってきたのか、また、都市伝説が成長する過程は面白かった。成熟した都市伝説だけが生き残っていると考えると、奥深いと思ってしまった。
読了日:12月12日 著者:澤村 御影

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)感想
久々のミステリートリックで懐かしい感じがした。よくあるミステリーと違うところは、研究室や理系あるあるの設定に馴染みがない場面が多く、イメージを働かせないと現場が想像できないところではるが、その割にはなんとなくイメージできているところが自分でも不思議に思えてくる。どこか守られている安心感がありながらも、犯人が読者には知らされない感覚ももどかしくていい。誰だろう?と想像しながら、ドキドキした。種明かしをされれば、大したことないけれど、それがミステリーなんだと思った。
読了日:12月14日 著者:森 博嗣

贖罪の奏鳴曲感想
久しぶりに中山七里さんの本を読んだ。二年くらい前に読んだ時、怖かったと言う印象が強く、しばらくご無沙汰していたが、今回はそうでもなかった。いろんな要素が程よく面白く感じた。思い込みを捨てて読んでみてよかった。
読了日:12月15日 著者:中山 七里

希望荘感想
杉村三郎シリーズが続いているなんて…と嬉しく思って読んだ。ついついいつの間にか、小泉考太郎さんをイメージして読んでいる。やっぱりこの人のためのものだ。ストーリーの背景は大きく変わったが、一本貫いている杉村さんの生き方みたいなものがふんわりとだけど、しっかり伝わってくるところがすごいと思った。
読了日:12月15日 著者:宮部 みゆき

MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実感想
心の会計は腑に落ちました。人が心の中で小さな贅沢や教養のお金、旅行のお金と分けているので同じものの値段の差も直感で仕訳できている。貧困と思考の関係、思考の貧困とも言える内容、余裕がないこととストレスを受けること、どちらが先かはわからないが関係があると。理論立てて意識して変えられるところもあるが、その人の価値観がどこにあるのかが大きく関わってくると感じた。
読了日:12月16日 著者:クラウディア・ハモンド

グレイラットの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMク 23-4)感想
犯人に近づいているようだが違い、犯人に踊らされているような感覚が何度かあり、もどかしい感じが奥深くて、面白かった。コンビのクスッと笑えるやりとりも、私の中で安心感のあるお約束になってきている。アルカイダなど比較的最近の内容が盛り込まれていて、親近感も感じた。あとがきでは、パンデミックの話も出ており、そういう話があると、自分に共感できる部分が見え、物語も改めて身近に感じられた。
読了日:12月19日 著者:M・W・クレイヴン

不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる感想
鈴木さんは、もっと歳をとった60オーバーの人だと思っていた。内容の根拠を論文からもってきてくれているので、とても説得力がある。ウォーキングの時間によって、どの程度の効果があるのか辺りがわかりやす過ぎて笑ってしまった。なにをすればいいのかがわかっている時にはストレスが少ない、未体験の学習、知らない知識の学習などの攻めの姿勢がポジティブな刺激を与える。この流れで、いわゆる肌のアンチエイジングを知ると少し違和感を感じるのは何故だろうか。正しいことを知ってもまだ、変えたくない思い込みの部分も大きいのだと思った。
読了日:12月19日 著者:鈴木 祐

自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書)感想
別班が表に出る前には命の危険を感じたりするような緊張感があった。小説のようだと思った。しかし、実際に別班が表に出てしまうと、私たちにとってはマスコミから入ってきている状態と同様になるのだと気づいた。別班が具体的にどのような活動をしていたのかはわからないので、小説のような刺激的なものはないが、現実として、スパイや工作員の訓練を受け、プライベートがなく社会から切り離された生活を余儀なくされていたということがわかった。
読了日:12月21日 著者:石井 暁

40歳からは食べ方を変えなさい!: 「体の糖化」に気をつければ、若くなる! (知的生きかた文庫)感想
私は50歳を過ぎているけれど、どんな感じかなと読んでみた。10歳違うと、入門編のような感じを受けた。健康に気をつけてはいるが、健康オタクではない私でも身体に気をつけるようになって10年以上経つといろいろと勉強したものが積み重なっているんだな…と改めて実感できる本だった。笑
読了日:12月22日 著者:済陽 高穂

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣 (フェニックスシリーズ)感想
時間管理とエネルギーの関係が一番響いた。作業量を考えて捗る時間帯と自分の能力を見比べる。自分の生産性を考える。集中する時間を見つけることと、音声入力もツールとして使えると思った。集中力とエネルギー90分感覚で水分を摂る、動くがいい。生産性が高いグループはちゃんと休憩を取っているらしい。短時間で効率よく働くこと、そのために十分の睡眠、アルコールを摂らない、20分の早歩きなどエネルギーの補給とリフレッシュが大切だと感じた。エネルギーと集中力を高める。
読了日:12月22日 著者:ケビン・クルーズ

ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫)感想
久しぶりに2作目を読んだ。忘れていたタングの可愛さを思い出す。そして新しいロボットと妹と。誰が家族なのか、みんな家族なのかわからなくなってくるが、赤ちゃんと幼児期のロボットや、みんながヤキモチ焼きでいて、愛情深い家族が出来上がってきた。成長を見るのも楽しみだが、ロボットの成長も可愛いものだと本気で思えてきてしまう。いつか大人になるんだろうか。
読了日:12月22日 著者:デボラ インストール

ロボット・イン・ザ・スクール (小学館文庫)感想
スクールといっても、幼稚園。幼稚園でのタングの成長とジャスミンの恋心。後半に恋心が来るので、そちらが刺激的だった。ロボット、AIが生活に入ってくるということは、いろいろなAI差別ということも出てくるのかな、と考えてしまった。だんだんと成長していくAIは学べば学ほど孤独になってしまうような気もした。個人的には、何に関してもすぐに逃げてしまうベンの生き方に対し、イラッときてしまう場面が多かった。ま、ストーリーとしては面白いということになるんだが。
読了日:12月22日 著者:デボラ インストール

ロボット・イン・ザ・ファミリー (小学館文庫)感想
シリーズが進むにつれて、テーマがどんどんと深くなってきた気がする。AIロボットと人との権利?人権的なところから、さらには自分たちに振り返っての人間の多様性を許容できるのか、ということ。総論賛成、各論反対とはよく聞くが、自分ごととして捉えた時に実際どう感じるかは、きれいごとではなく、自分との違いをどこまで許容できるのかというところへ踏み込んで考えさせてくれた。揺れる心をもどかしく思ったり、共感したり感じることが多かった。
読了日:12月23日 著者:デボラ インストール

ミレニアム 6 下: 死すべき女感想
一応の集結という感じ。少し勘違いをしていたが、4作目から作家が変わっていたということで、初めの構想の10巻を読んでみたい思いは強い…。作家が変わったことは知らなかったので、違和感はなかったが、6作目はいろいろがバタバタと集結した感があった。読み終えてしまった寂しさが今は残る。
読了日:12月23日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ

われら闇より天を見る感想
心にぐぐっとくる話だった。切ないというかツライ気持ちが強い。私が一番心が痛かったのは、ダッチェスがハルに心を開いていくところだった。血のつながった愛情を感じられたところで、ハルとの別れを体験するところがツラかった。評価することなく愛情を与えてあげたいと強く思った。無法者であることを、子どもの頃からある意味強いられているような子どもも、本当は温かい愛情を欲していると感じられて心が痛かった。
読了日:12月25日 著者:クリス ウィタカー

猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言 (文春文庫)感想
タイトルから想像していたものとは全く違ったが、意外性もあってすごく面白かった。個人的に、行動経済学や心理学が大好きなので、まさかこんなに散りばめられているとは嬉しい気持ちだった。それでいて、人の気持ちと合理性について深く掘られている。人は正しいか間違ってるかなんてそんなに気にして生きてないと。そうだなとも思う。自分の見たものがすべて、限られた手元の情報だけで人は判断しがちワイシアティーからの脱却。人の心を動かすのは論理性や合理性ではない、人が分かりあうために必要なものは別のなにか。よかった。
読了日:12月26日 著者:榎田 ユウリ

板上に咲く - MUNAKATA: Beyond Van Gogh感想
宗像志功という人名は聞いたことあったが、ピンと来なかった。途中で絵を見て、知ってると思った。この人の話かと。日本で版画がまだまだ認められていなかった頃、そして外国の画家が知られていなかった頃、ゴッホに魅せられた人。
読了日:12月26日 著者:原田 マハ

悪い夏 (角川文庫)感想
生活保護受給者の生活環境と、それを対応している役所職員の生育環境はまったく違って、確かにその生活を理解することは難しいだろうと感じた。生活保護にヤクザが関わっていることも怖かったし、納得いかないけれどそれが現状なのかなと思ってしまった。
読了日:12月28日 著者:染井 為人

怪盗フラヌールの巡回感想
初めてシリーズ?を読んだ。設定もぶっ飛んでいて、キャラが目に浮かぶような面白いストーリーだった。
読了日:12月28日 著者:西尾 維新

京都寺町三条のホームズ(20)-見習いたちの未来展望 (双葉文庫 も 17-29)感想
久しぶりに読むとホームグラウンドへ戻ってきた感がある。円生との関係もこの巻で落ち着いたと言えるのかも。とってもいい関係になってきたように感じた。個人的には博物館の女性副館長が格好いい。著者のあとがきでは男性を女性にしたとのことだったが、ストーリー的にはとてもいい位置にカッコいい女性が登場してとても嬉しく思えた。同姓だからなのかも知れないが。
読了日:12月29日 著者:望月 麻衣

准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく (角川文庫)感想
まさかの同じ能力を持つ人生の先輩の登場はなんとも心強く思えたが、少し人生の先にある寂しさも感じてしまった。高槻の周りには、彼を大切に思う人たちがたくさん集まるのだな、という思いが強くなった。それも高槻が周りの人に与える優しさから始まるのかとも思えた。怪異が少しずつ近づいてきた感じに、またドキドキする。これからが楽しみ。
読了日:12月31日 著者:澤村 御影

准教授・高槻彰良の推察5 生者は語り死者は踊る (角川文庫)感想
百物語、今やってみることを想像しただけでも私は怖いと思えてしまう…深町くんの紛れ込んだお祭りの怪異もドキドキしたが、高槻の中にいる人が発言したことの方が怖かった。いつも中にいるかと思うと、なかなか怖い。そんな状況でも、しっかりと高槻を支える周りの人たちの存在があると思うと安心感がある。このシリーズにハマっってきた。
読了日:12月31日 著者:澤村 御影

准教授・高槻彰良の推察6 鏡がうつす影 (角川文庫)感想
もう一人のことを怖いと思っていたけれど、今回のお話で味方かも?って思えた。今までの巻もだが、怪談を民俗学として捉えるとすごく興味深く感じられる。その怪談の成長過程だとか、成り立ちに関して、自分の子供の頃の話と照らし合わせることもでき、またそこからの変化について考えると、自分ごととして捉えられる感覚が面白いと思えている。
読了日:12月31日 著者:澤村 御影

准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの (角川文庫)感想
個人的には、人魚の肉の話が結構刺激的だった。前巻では高槻さんの中にいるもう一人は味方のように感じられていたけれど、今回で微妙な感じを受けた。
読了日:12月31日 著者:澤村 御影

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