見出し画像

読書感想 #8 藁を手に旅に出よう 伝説の人事部長による「働き方」の教室 荒木博行

2021年元日に6冊の本を購入。最初に本書を読みましたが、年明け1冊目から良書で大変満足でした。自分の会社の新人研修が本書のような内容だったら、どれだけ幸せなことか。全ての会社は4/1に新卒に本書配ったほうがいいと思う。

なぜ本書を読むことにしたか?

Globis在学中に著者には6カ月(2クラス)お世話になりました。著者の本は全て購入しており、その流れで。

著者プロフィール

荒木博行
株式会社学びデザイン代表取締役 詳細はこちらを参照ください。

本書の概要

とある会社の新人研修と3年目研修の舞台を小説形式で書いた本。登場人物は社会人なら誰もが一度は思うであろう悩みを抱えているが、人事部長の話をもとに成長していくストーリー。ちなみに、人事部長は寓話(『うさぎと亀』とか『桃太郎』とか)を通常とは異なる意図で解釈し、ビジネスの世界につなげ話すため、大変わかりやすく、親しみやすく、面白い本です。

本書から学んだことは何か?

学びだらけですが、あえて3点に絞ってみました。

配属はあなたの人生を決める。(P.28)

仮に、自分が新卒だった時、ここまで言われてたとして、そう思えるのかは疑問ですが、今思うとそうだったなーとは思います。当時は「B2BよりB2Cがしたい。自分も1ユーザーとなれるものがいい、祖業だしなくなることはないだろう」くらいの軽い気持ちで部署志望しましたが、ほんともっと真剣に考えろと言ってやりたいですね(笑) 現在は中途採用なので配属先も仕事内容も最初から決まっているのでギャップはないですが、外部環境に応じて仕事も変わるでしょうし、自身のやりたいこと/なりたい姿を意識し、仕事内容や部署を考えていかないといけませんね。

仕事で成果を上げるのは自分の課題、一方でその成果を評価するのは上司の課題。・・・他人の課題に足を突っ込んで悩むことはない。それは時間の無駄。だから、自分の成果において最善を尽くす。・・・他人の人生を生きることになってしまうんです。(P.185)

3年目までは評価に差がでない会社だったのであまり考えていませんでしたが、4年目早々にぶつかりました(笑) その時に見ていればもっと気楽に考えることができたのだろうか。

ほとんどの会社は相対評価だと思うので、自分に見えない点が上司には見えていますし、どういうギャップなのか対話で確認することはしたほうがいいでしょう。MBOの設定とフィードバックはそのためにあるので、仮に部署の運用がどうであっても、個人としては自分で設定し、フィードバックの中から必要なものを取り入れるという運用をすべきでした。(今はできてる。)

「頭」と「心」を一致させること、旅に出ることが大事だと考え、頭の中でできると信じ、心の中でもどうしてもやりたいと感じること。そういう「吹っ切れ」がなければ、リーダーシップの旅は始められない。(P.254)

前職時代は旅は始まっていましたが、いろんな障害もあり、自分で旅するマップをかえてしまった形になるのかな。新しいマップ上でもほぼ同一領域を手掛けていますが、ユーザーも異なれば環境も違うので、同じ事そのままは進められない。今は再度「頭」で考えている最中ですね。「心」がどうしてもやりたいと感じるところまで「頭」で考え切りたいと思います。

どんな人に読んでほしい本か?

・就活生以上のすべての人に
・高校生、大学入学したばかりで「働く」に興味のある人

本書は小説形式で書かれてるので、さっと読めますし、普段ビジネス書を読まない人もぜひ本屋で一度手に取ってみてください。ちなみに、#7, #8とキャリアの本が続いたのは偶然です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?