見出し画像

なぜ万能無敗のGoogleがOpenAIに後れをとったのか?

なぜだろう?
神のごとき万能イノベーション王者が遅れをとった理由は?
さすがにイノベーションのジレンマはあてはめにくい。
Googleは2016年から「AIファースト」を掲げていた。

資金力ではない。
人材?
一人とか数人とかのトップレベルの人材の差?
全面展開と一点集中の違い?

いや違うか。

よくよく考えてみると、問題設定が間違っているのかもしれない。
Googleが万能無敗の王者という前提が間違っている。
そもそもGoogleがAI王者になったのはGoogleが凄かったのではない。
2014年時点でDeepmindに既に敗北していたのだ。
だから買収したのだ。

Youtubeもそうだ。
2005年にGoogleはオンライン動画共有サービス「Googleビデオ」を立ち上げたが、同年にスタートした競合の「Youtube」に対して劣勢となり2006年には早々に買収した。その判断は正しかった。Googleビデオの方は2012年にサービス終了した。

Googleは負け知らずの万能ではなく、負けると思ったら素早く買収したから現在王者でいるだけだ。

だから、最初に疑問として浮かんだ、「万能のGoogleがなぜOpenAIに負けたか?」という設定が間違っていた。
問題設定をするとしたら、
「なぜGoogleは今回OpenAIを買収できなかったのか?」だ。

だとすると、むしろできない方が自然だろう。
あらゆる企業をあらゆるタイミングで買収することを永遠に続けるのは不可能だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?