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衝撃!欧米以外で世界が一つになりつつある

私たちが知らないもう一つの世界


ウクライナの件で世界中がロシアに制裁を加えていると(私も含むほとんどの日本人は)錯覚しがちだが、実は制裁に反対・棄権している国がたくさんあり、それらが一つになりつつあるという、衝撃の話。

G7がウクライナに武器を与えロシアを倒すための一方サイドの会合であったのに対し、彼らは(国家単位での)自由と平等と平和を目的にしている。
始まりはロシアと中国だったBRICS、上海協力機構に、いわゆる第3世界(グローバルサウス)諸国が軒並み加わり、今や人口合計でもGDP合計でもG7を超える世界一の規模だ。いや、世界一という言い方はなまゆるい。ほぼほぼ欧米以外全世界になりつつあるといっても過言ではない。

思想と宗教の壁を超えて融合


インドとパキスタン。イランとサウジアラビア。
驚くことにヒンズー教とイスラム教、スンニ派とシーア派、キリスト教とイスラム教、共産主義と資本主義と、長年対立しあっていた国が和解し共存を始めている。これは本当に驚くことだ。
思想や宗教を超えて平和と協力を目指して一つになりつつある。
思想や宗教を超えているのがまさしく彼らの特徴だ。超えすぎている。まるで魔法のような雪解けだ。

一部の国の支配と抑圧から脱する革命?


彼らはいう。
「これまでは一部の国(欧米のこと)が多数の国を支配し、価値観を押し付けようとしてきた。これからは虐げられていた多数の国が協力して公平な世界をつくる。これは世界の覇権・強権に対する革命だ」
なるほど。一部の強者(欧米)が大勢の弱者(その他の世界)を支配し虐げる不平等な世界を変えるべく立ち上がったというわけだ。

欧米べったりの日本からみると、わけのわからない話だろう。
何ゆうてんねん。お前らこそ、悪者の集まりじゃないか。
ロシア・中国は独裁による覇権国家だと思っている。民主主義じゃない国は悪い国くらいに思っている。中東とかは女性抑圧する人権に問題のある国だと思っている。
とてもザックリいえば「おまえら悪の枢軸だろうが」くらいのレッテルでくくっている。
ところが彼ら(世界の半分以上)からみれば、それが、多様性を否定する、価値観の押し付けなのだ。
個人レベルで自由と多様性を守ろうとする欧米の考え方は、国レベルでは反自由で反多様性なわけだ。

ロシアと中国は欧米と対立している張本人として除いてみて、問題は、第3者であるその他大勢の国がどっちにつこうとしているかだ。

彼らは欧米以外の側を自由・平等・平和を実現する世界組織として選んでいるのだ。
おもしろい。
この辺りの主張は、サウジアラビア、UAE、エジプトがなぜBRICSに参加したいかについての、南アフリカのこの放送をみればわかりやすい。https://www.youtube.com/watch?v=FERPPKB91k0

ドルと英語の支配からの脱却


彼らは、価値観では欧米的倫理と民主主義、貨幣ではドル、言語では英語の世界支配を終わらせようとしている。
ああ、なるほどね。それも一部の強者による支配と強制の具現だわな。
なぜ貨幣はドルなのか?なぜ言語は英語なのか?
「一部の強者が力づくで全世界を支配し押し付けていたから」
世界の歴史でみれば、まさしく虐殺と奴隷化から始まる、力による支配と抑圧そのものであるというのは、わかりやすい。
確かに世界の歴史をマクロでみれば、虐げられた大勢による革命だ。
欧米べったりの私たちには受け入れがたい話かもしれない。こんなの陰謀論だと耳を塞ぐ向きもあろう。しかしこの動きは、紛れもなく事実である。

そっちの方向に動くと、本格的に世界のパラダイムが動くので、最近かなり着目している。
私自身は欧米派と会えば同調し、彼ら派と会えば同調する日和り具合。
結果として勝った方につくと思うw

新しい共通通貨

ドル支配からの脱却については、具体的にBRICS圏の共通通貨をつくろうという話が出ている。EUがユーロをつくったように。
世界銀行やIMFに代わる国際金融体制の再編構想もある。
奇しくもウクライナ侵攻に対するロシアへの経済制裁がきっかけになっている。彼らの間では、これまでの国際通貨ドルが使えなくなったのでドルを介さない取引が爆増しているのだ。
ロシアや中国は、脱ドル・脱ユーロを目指して、二国間の取引において自国通貨を使用する割合を増やしている。
ロシアは継続的に脱ドル政策を進めており、特に中国人民元の使用を増やしている。

ドルの支配を終わらせたがっているのはロシアや中国だけではない。
新通貨構想を最も熱く語っているのはブラジルだったりする。
ブラジルのルラ大統領は、世界貿易においてドルが中心的な役割を担っていることを批判し、発展途上国などにドルに代わる通貨を見つけるよう求めた。訪問先の中国・上海にあるNDB・新開発銀行で、BRICS加盟国に対し、共通通貨を導入し、相互に取引できるようにすることを求めた。
NDBはBRICSが新たに設立した銀行で、ブラジルの元大統領ルセフ氏は13日、銅銀の総裁に就任した。就任演説でルラ大統領は、「金本位制が終了した後、ドルが世界通貨としてあらゆる国際取引に使われると誰が決めたのか?」と述べた。
ルラ氏はその上で、「ブラジルと中国、あるいはブラジルと他国の取引において、NDB銀行がなぜ通貨を持てないか。これは難しい問題だ。なぜならすべての国がひとつの通貨に依存しているからだ」とした。
ブラジル・中国の間では、二国間の取引からドルを排除することで合意したと発表した。

注目は8月開催のBRICS首脳会議


8月にBRICS首脳会議が南アフリカで開かれてることになっている。
注目はプーチン大統領がやってくるかどうかだ。
もし南アフリカにやってくると、南アフリカはICC加盟国なのでプーチン大統領を逮捕しないといけなくなる。
でもそんなことはできないので開催地をICC非加盟国の中国に変更するという説もある。
もしも南アフリカにプーチン大統領が来て逮捕しない、もしくは堂々と中国、インドに来るということになると、既存国際秩序と新勢力との対立構造があからさまに可視化されることになる。

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