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小説「中目黒の街角で」あらすじ

「私たちは違ったんだよ」彼女が冷たく言った最後の言葉を僕は忘れることができないでいる。

10年間も恋い焦がれて、やっと結ばれると信じていた相手を僕は自分の過ちで失ってしまった。

あれから数年が経つと言うのに、僕はまだ彼女を好きでいて、喪失感と後悔に苛まれる日々を過ごしていた。

恋愛小説の執筆の依頼が届いた時、彼女との事を書こうと決めたのは、暗澹とした毎日から抜け出したかったからだ。全てを吐き出して忘れるためには、僕には書くことしかなかったから。

中目黒、三宿、渋谷。彼女と出会い、別れた街を眺めながら、僕は2人の事を書き始めた。いつかまた出会えると、運命を信じたまま。

僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。