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24歳、鬱病になる。ー【142】能天気

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、鬱病と診断されたことを1人の友人に電話で告げたことを書きました。今回は、もう1人の友人にも電話をしたことを書き記していきたいと思います。

・・・

電話を掛け直してくれていた友人に、電話を掛けました。彼はすぐに出てくれました。

とりあえず最初は世間話をして、それから鬱病のことを告げようとしました。

「いやぁ、ちょっと暗い話になってしまうかもしれないですけど…」そう私は語り始めました。

「えっ、何?怖いんですけど…」と、友人は半笑いで聞き返してきました。

「いや実は、鬱病と診断されてしまいまして…」

「ああ、そうなんですか」と友人はちょっと気の抜けた声で返した後、「えっ、鬱病ってどうやって診断されるんですか?」と聞いてきました。

「そこかよ(笑)」って思わずツッコミを入れてしまいました。しかし、彼のそういった能天気なところが私は好きでした。

それから、メンタルクリニックでのやりとりや、忘年会後にしんどかったことなどを聴いてもらいました。

「まあ、ゆっくりしようと思いますわ」と、私は話の最後に言いました。

「そうだね~。それが一番だよ。映画でも観てればいいよ」と、友人は返してくれました。

その後は週末に公開される『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』など、映画の話をいっぱいしました。彼も私と同じ映画好きなので、話に花が咲きました。鬱病になった経緯など色々話は聞いてもらいましたが、結局そうやってただ好きなものの話をしている時が一番気が楽で、楽しかったです。

電話を終えた後は、いくらか前向きな気持ちを取り戻せました。すると、母が帰ってきました。

私は母に、鬱病と診断されたことを告げました。

「ありゃりゃ、そうだったか…」と母は一瞬心配そうな顔をしましたが、「まあ、病名がわかっただけでもよかったんじゃないの」と言ってくれました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。