これまでと、これからと

もうすぐ、いわゆるエンジニア職としての仕事にひと段落つけようとしている。

次のステップは未定。

6年といえば長かったけれど、振り返るとあっという間に感じるのは、いつもそうだったのか、それとも年齢による時間への体感の変化を表しているかはよくわからない。

エンジニアって一体なんなんだろう、と考えることがある。

自分の携わっていた仕事が基幹業務のシステム構築に関わっていたのだから、システムエンジニアという分類になるのは、至極当然のように思える。でも、納得が行くのは「システム」という言葉の部分だけだ。

本当にエンジニアだっただろうか。

「エンジニア」の意味は広辞苑では「機械・土木などの技師。技術者。機関士。」

確かに技術は扱っていたので、エンジニアと呼べなくはなさそうだ。

巷ではこれに「問題解決」という言葉が付け加えられる。

技術を用いて問題解決を業とする人。


大好きな本に「The Last Lecture」(Randy Pausch著)というのがあるのだけれど、そこではエンジニアリング(Engineering)についてはこう語られていた。


「エンジニアリングとは、『完全な解決方法』を編み出すことではなく、限られた資源の中で『最善の解決方法』を導き出すこと。」


技術にとらわれることのない、極めて現実的、実践的な考え方だと思うし、理想論に終わらせない、前向きな意欲を感じさせる表現も好きだ。


この言葉に基づいて自分のことを考えると、システムエンジニアとして、どの程度これを実践できていたかは疑問が残る。

最善は尽くしていたつもりではあったけれど、自分たちで生み出した問題を自分たちで解決する、という自己完結的なループに陥っていた気もする。

次に同じ職種に就くかはまだ未定。ただ、エンジニアリングの精神は持ち続けたい、エンジニアでありたいと思う。そして、テクノロジーについての関心も持ち続けたい。これは、単純に好きだからだ。


このnoteで何を書くかは、厳密には決めてないのだけれど、自分の文章を磨く場として、また、テクノロジーや、今学んでいること(統計、プログラミング、外国語)と現実生活で抱いている問題意識を結びつけて表現する場として使っていきたいと考えている。

あっさり方向転換してしまって、自分の趣味(音楽)に走ってしまうかもしれないけれど。




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