オペラが音楽史に入るのにミュージカルが音楽史に入らない理由【ChatGPTに質問】
今回は音楽史について個人的に問題に感じている疑問点をChatGPTにぶつけてみました。
Q. ミュージカルは通常音楽史で触れられませんが、何故ですか?オペラは音楽史で触れられるのに。
Q. オペラも物語を表現しているし、ミュージカルも音楽性によって評価されてもいいでしょう。おかしくないですか?
んー。屁理屈ですね。
でも実際、20世紀にヨーロッパのブルジョワ階級的価値観を保持したい芸術音楽論壇は、このような論理でミュージカルや映画音楽を「非・クラシック音楽」として差別し、「クラシック芸術」を保護してきたのでしょう。
ミュージカルや映画音楽が正式な「クラシック音楽史」に入らないのなら、我々は単に「音楽史」を知りたいとき、クラシック史のみならずさらに広い視点の「メタ音楽史」的視野を持って捉えるべきだと思うのです。
しかし、「ポピュラー音楽史」を追うと、今度は「ロック史」を始点とした物語で語られてしまいます。そうなると、ポピュラー音楽リスナーにとって「ミュージカルや映画音楽」は直感的に「前史」 「興味の範囲外」となってしまい、そのような音楽は「クラシックの範疇」という誤認をする人が大多数なのではないでしょうか。
これが、当noteで幾度となく主張してきた、「音楽ジャンルの分断」です。
ChatGPTではやはり、その常識的な「分断された視点」を克服することは、現状難しいですね。
その視点の克服を目標に今まで記してきた、「クラシックからポピュラーまで」を接続させた試みを、再度是非お読みいただければ非常に嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?