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これが世界のサカモトだった

ついに韓国語教室に通い始めたじゅんぷうです、こんにちは。

観光地・浅草でお仕事をしていると、お客様もそれはもう多種多様。日本人ももちろんだけど、ほぼ言葉の通じない異国のみなさんとの力任せコミュニケーションも楽しいものです。

コロナ前は昭和スターのプロマイドを探しにくるのはアメリカ、フランスあたりの映画好きのコアなお客様や日本のドラマや歌番組を見ていたアジアのお客様が多かった印象だけど、最近はグローバル化する一方。

韓国の若者は中森明菜を買いに来るし、とくに昨今の世界的シティポップブームでYouは何しに的な熱量でシティポップのアーティストの写真を探しにくるみなさん、がんばって名前を言おうとするのですが上手く出てこなくて一体何度『真夜中のドア』を聴かされたかわかりません。音源も出てこなかったりして♪stay with me~~~と生歌唱をいただくこともありますが、すみません松原みきさんはありません。

名前が出てこなくても歌で通じる、やっぱり音楽ってすごいですね。わたしが着ていたホール&オーツのTシャツに食いついて「Private Eyes」を流して歌っていった人もいました。ちなみにですがそのTシャツを高1男子が着て出かけ、電車でおじさんにガン見されたそうです。

この前、「キュウサカモト」があるか尋ねてきたのはハタチぐらいの異国の青年。坂本九さんのプロマイド在庫をお見せすると、ちょっとこのまま待って!と飛び出していき、外からママを連れてきました。ママは九ちゃんを見て大感激!わたしと同世代だと思いますが、ママが九ちゃん好きなのか、ママのママが九ちゃん好きだったのか、ママめっちゃ興奮していてわからなかったー!

しかも息子のほうは英語も多少話すけど、ママはスペイン語。そういやこの前もスペイン語でママの話で興奮してる人いましたね。

みんななんてママにやさしいんでしょう。

それで九ちゃんを2枚選んでくれて、お会計のときにがんばって聞いたらチリから来たとのこと。ビルボード1位とはいえ、ブルーノ・マーズもカバーするほどとはいえ。これにはわたしがカルチャーショックでした。

「SUKIYAKI」はチリでも人気なのか尋ねると、ママも息子もキョトン。SUKIYAKIは英語圏だけのタイトルなのか…。でも彼の歌のことねと察したママが、スペイン語で「上を向いて歩こう」を歌い始めたのです。オーそれそれー!小さな店内でスペイン語と日本語のコラボ合唱になったわけなんですが、この瞬間、わたしは頭に鳥肌がたってました。

ママと息子は笑顔で帰っていき、仕事のあとで「上を向いて歩こう」のスペイン語を調べたけど何パターンも出てきて正解がわからず。ママ、何て歌ってたかな? もう九ちゃんを連れてチリに帰ったでしょうか。Hasta la vista!


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