女に捨てられるようなことをするからでしょ。と、泰子が友に去ったときの心情を切々と書き綴った中原中也の手記「我が生活 長谷川泰子を失って」を読んで私は口に出してしまったのだけれど。

　数年前にこの手記の文章を読みながら、中原中也は桁違いの感性と文才を持つ天才だと私は思ったものです。震えまできた。天才は、観賞用だと思うことに決めました。

　どんなに頑張ろうと天才には追い付けないし真似できない、なぜなら最初から持っているものが違い過ぎるから。努力して上にいけば何とかなるし天才は減ると思うでしょう？　違う。逆。上にいくほど更なる天才がいるんですよ。そして、この人の才能には負けると、折れる。

　いちいち折れるのが嫌になった私。ならば私は私の世界を作るしかないと清々しいまでに吹っ切れたのは、凄い人たちと張り合うのがムダだと思った瞬間からでした。凄い人を追いかけるのは結局のところ他人の軸に人生を置いているのですよね。

　私は子どものころから作文の山下とよばれて賞を総なめしてきたけれど、天才じゃない。だからこそ、たくさん読んでたくさん書いて作文のコツをつかみ、そのコツを文章に散りばめて日々日々書き続けています。

　あなたにも何か目指すものがあるならば、誰かのように、、もよいけれど、数をこなしてあなたの世界を作り続けたら、それが成功に結びつくことからは遠くとも間違いなく充実の人生となります。

　潜在意識はやり続けると、それを活かそうと動きます。一気に拓けるときとは、そういうとき。私が1冊目の本を出せたのは蓄積のブレイクスルーだと思っています。蓄積のブレイクスルーは、やった人には必ずおこる絶対的な宇宙の法則です。

　だから、あなたの世界で勝負すべくやり続けて欲しいと私は思っています。

　私のデビュー作。「バグる潜在意識」
　あなたの人生に活かしてくださればこの上ない喜びです。

　自分で書いた文章が誰かの役に立つのならば、もう死んでもいいと思うくらいに私は嬉しいのです。
　
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山下純子

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