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備え方の変化~生命保険解約

月々の出費を見ていると、毎月一定額生命保険会社に支払っています。

社会人になるとき、父に保険に入るように言われ、訳も分からず父を担当しているおばあさんの生保レディに青山のうなぎ屋さんに連れていかれ、書類に記入させられわたしの生保生活が始まりました。
入社した会社が団体割引がきくところだったので、その手練れのおばあさんは会社にまで来てまた書類にサインし手続きをしました。

あれから四半世紀、無職の時もフランス留学中も毎月保険料が引き落とされ続けています。結婚して住所が変わると地元の支部の女性担当者が来て出産時に考え得るリスクを並べたてて前の保険を解約してより高額だけど保証が確かななものに切り替えるように言われ、数十万の解約金に目がくらんだわたしはその話に応じ、様々な書類にサインし、結果解約金は次の保険の元本となっていることに気付き愕然としたり、契約後に担当者から電話がかかってきて「あの時お伝えした出産時の処置に出る保険は、極めてまれなことなので期待しない様に」と言われたりしました。

ここ数年は出費も痛いし丈夫なので何百万も払ってきてお世話になったのは流産手術2回分の10万円のみ。無意味な気がして担当者に頼んでごくシンプルなものに変えてもらっていました。それでもその保険料は徐々に微増して幅を利かせてきています。

昨日、担当者が新年度での契約の確認に来ることになっていました。
その担当者に悪いと思って解約をあきらめていましたが、前日急に解約する気になりました。一緒にランチしていたお友達も誰も入っていないと言い、「最近解約する人すごく多いみたいよ」と言うのです。我が意を得たり。

夕方、担当者が来てわたしが入っている保険や息子の保険についての見直しを勧められました。どれも月々数千円高くなる設定です。
わたしが三大成人病になったり、息子が半身不随など要介護になった場合のことを力強く説明してくれました。明らかにピンと来ていない様子のわたしに「まだ元気だからわからないと思うけど」「保険に入れるということは幸せなんですよ」と諭しにかかります。

一般的な生命保険はがんを患ったことがある人は入れない仕組みのようです。担当者はその経験があるので入れなくてお金を自分で貯めるしかないんですと言います。その話はよく聞いて最近考えていました。

改めてそのことをよく考えると、生命保険会社はガン経験者はまたかかる可能性が高いから契約対象外にしているとしたら、ガンにかかる可能性が低そうな人を対象にして「ガンにかかってもお金が出ます」と言って毎月高いお金を集めている。かかる可能性が比較的高い人を助ける気はないということになる。必要な人を相手にすると損になるから、そうなる事態になる可能性が低い人に加入させて何かあったら手厚く補償する仕組み。そういう商売であることに今頃気づきました。

「実はね、解約しようと思って」

と言ったら担当者は数秒後書類から目を話して「え?!」とわたしの目を見ました。

多額のお金をかけてきたけど、全くと言っていいほど医療のお世話になっていない現状を伝え、自然派志向になっていて病院にすらめったに行かない、薬も飲まない主義になっている状態なので、生命保険に入って高額医療に備えるという考えが合わない等説明しました。

「わかってないな~」「若いからですよ」
「何百万かけて恩恵がない、というのはわかりますけど、病気になったときにすぐに払える人はなかなかいないから積み立てておくのが大切なんです」
「今ガンになったらぼぼくんはどうするんですか」
「せめて解約金が一番高くなる54歳まで続けてください」

モデルのようなスタイルでとても美しい担当者は「これからもよろしくお願いしますよ」とにやりと笑って帰って行きました。

ワンクッション置いた方がいいかなと思い、昨日は押し切りませんでした。
でも考えれば考えるほど、毎月残高をにらみながら生命保険の金額を確保するのはかえって病気になって先方の思うつぼになる気もします。

「こうなったら大変だから」となるかもわからないことに何百万も人によっては数千万もお金をかけるのってどうだろう。
その前提でお金を用意するのは病気になる道筋を用意しているような気すらしてきました。備えあれば患いなしとはいいますが、わたしの備えは腸活くらいでいいかなあとも。日々よいもの食べ悪いものを摂りすぎず健康には気を遣っています。

「カタカムナ音読」が人生を賢く面白く生きていくのによい、その体験会参加費は2000円。
発声は健康にもプラスに作用するし、自分がやっていることはなんてコスパがいいのだろうなんて思いました。
随時、参加者受付中。

よかった、ありがとう。

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