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埼玉の政治ひろば~終わって始まる

かつてわたしの社会活動といえば、息子が小学生になるまでは幼稚園ママ友との交流がすべてでした。
それが松永暢史氏が著した本を読んだのをきっかけに、平坦だったわたしの人生はうごめき始め、色々な人と知り合い交流を深め、気になったことには積極的に参加、気がついたら駅前で「STOP!虐待禁止条例改正」のスローガンを掲げて駅前に立つようなことになっていました。

駅前でのスタンディングはわたしにとってかなりチャレンジングなことでした。何をするのかよくわからない状態で行ってなかったら参加しなかったかもしれません。でもそこでまた出会いあり、何年か前息子を入れたくて空きを待っていた塾の先生がいらしたり!(結局曜日がどうしても合わず入塾できなかったのですが)、ああこうすべきだったんだなあと思いました。

改正案はその日にあっけなく取り下げとなり、ああよかったとすっかり安心しましたが、参加していたLINEグループの中では、まだ問題は残っている、自民党議員が発した理由は県民の思いを汲んだものではないのではないか、4日で取り下げになるような法案が出すことってなんなんだ、などなど意見が飛び交いました。
LINEグループの存続についても、取り急ぎ目標としていた改正案廃案は実現したけれど、せっかく集まったのだからこのままにしよう、いやいや目的を遂げたのだから一度リセットしよう、続けるのであればグループ名を変えないと糸の切れた凧のようになってしまう、などなど。

わたしがこのグループに入る前、改正案のことが明るみになった先週日曜の夜にZoomミーティングが開かれて決起集会のようになったそうですが、ちょうど一週間後の昨日の夜、もう一度Zoomで話し合おうということになり、わたしは意見があるほど政治のことがわからないのでいつも受け身で勉強させてもらっているだけでしたが、その時間に家にいたのでミーティングに出てみました。

みなさんしっかりとした考えをお持ちで今回のことについての感想、今後どうしたいかを述べられていました。わたしにも振られたので、「政治に無関心・無知だけどLINEグループに投稿される情報で学び、関心を持つことができた。活動するまでには至らなくても動向を知ることをありがたく感じる人もいるだろうし、そういう人々も入ってもらえたら政治に関心を持つ人が増えるのではないかと思う」と、他の方々から比べたら一般論以下みたいなことをお話しさせてもらいました。

結局、LINEグループは名前を変えて残ることになりました。

「埼玉の政治ひろば」

「考える会」「語る会」だと発言や行動なくとも心を共にしている人たちがハードル高く感じてしまうから、やめよう。
「さいたま」だと市に限定されるから「埼玉」にしよう。
行動する人発言する人見守る人、が一同に集まっているから広場がいい、漢字が多いと堅いイメージになるから「ひろば」と平仮名にしよう。

皆さんが口々に意見を出し合い、名前が決まりました。
一見違う意見を持っていた方々が、それぞれ異なる思いを出し合いながら一時間くらいでひとつの結論にまとまり、穏やかな顔が並ぶ画面で会が終了したのが印象的でした。

その後、LINEグループで結論とミーティング動画が投稿されました。
問題は解決したのでまた何かあったら参加します、とメッセージした後退会する人が何人も続きました。

いろんな人がいろんな思いを持ちながらひとつの目的のために集まり盛り上がったLINEグループ、それぞれが判断した残留・退出。中心になって活動していた方がすっと退出していき、これまた美しさを感じました。

わたしはまだ学びたい気持ちがあるし、ここで知り合った人たちとつながっていたいので残ります。

何も考えずママ友ランチを楽しむのが予定の中心だったのに、ずいぶん遠いところまできたものだなあ、約10年の重みを感じずにはいられない今日この頃。


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