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余韻

楽しい時間は一瞬ですぎてしまう。
今日は日曜日でまだ完全に日常に戻ったとはいえない、
夢のつづきみたいな朝。

とはいえ、二日家をあけたら、
お母さんはやることいろいろとあって、
明日から小学校と高校の新学期が始まることもあり、
あ~起きないとなあ……でもまだごろごろしたいなあ……
と布団でうだうだしていたら
彼から電話があった。
2日間休んだから、日曜でも今日は出勤だそうだ。

だいたいいつも第一声は「おはよう」なのに
今朝は「さみしい……」。
あちらもまだ余韻モードっぽい。

お互いの感触が残っているなか
2日間のことをあれこれと思い出して笑う。
深刻な話はめったにしないけど、
一つ彼からの苦情が。
「いつも別れ際はバタバタする、
 名残を惜しむとかなんもない」。
というのも、できるだけ長く一緒にいたくて、
帰りの電車を決めてなかったからなんやけど、
特急あるいは新幹線を使わなくてはいけないから
その手配を直前(10分前とか)にしてて
彼を焦らせるはめになった。

昨日は、お出かけネットのネット購入の際に
なぜかクレジットカードの決済ができなくて、
自販機に並んでチケットを買った。
この時期、自販機もまあまあ混雑していて
時間に間に合うのかっていう状況になってしまった。
特に乗り換えする際の買い方がちょっと特殊らしく
近くにいた駅員さんにヘルプを求めつつで。
それを見守るために、自分は2本新幹線を
見送るはめになっても一緒にいてくれて
心強いんやけど、彼はひやひやしてたみたい。
私自身はこういうこと日常茶飯事なんで
わりと平常心。笑

でも、「どうしてちゃんと準備しとかないの?」
とか責めるようなことは何も言わず、
時刻表とか乗り継ぎを調べながら
財布出したり、スマホ見たりするのに忙しい私の
荷物をもってくれたり、
切符売り場に並んでくれたり、
見守ってくれている彼に惚れ直した。

乗り換えが2回あったんやけど、
ちゃんと乗り換えられたのか、と
わざわざ確認の連絡もあり、
ちゃんと待合せまでひとりで行けたし
大丈夫に決まってる、って言っても不安らしい。

なんなら、一緒に仕事してた頃から
この人大丈夫なのかなぁって思ってたそうだ。
(これは今日初めて知った)
私自身は大丈夫なんやけどなぁ。
でも彼も事前に電車の時間を決めて予約する人でなく、
乗車券と自由席のみを購入して来た電車に乗る人なんで
全く思想が異なるわけではないから
許せる、なのかな?

名残り惜しく、サヨナラするのが苦手なのもあって、
バタバタと去っていく、のが私には合っている。
じっと顔見てたら、泣きそうになるからなあ。
なんかそういうウエッティなのがつらいから、
今度もまたバタバタと帰ることになるでしょう。

そのかわりと言っちゃなんやけど、
お詫びに今度は私のほうが先に行って
お出迎えするから、と宣言した。
彼は、たぶん無理でしょって言ってたけど
どうなるかな。

あと、筋トレをすると勃起力が持続するらしいよ、
っていうネット情報を伝えたら大爆笑しつつ、
じゃ筋トレするよ、って笑ってた。
帰ってきてすぐにそんなことを調べている、
っていうわけじゃなくて
たまたま目にしただけなんやけど、
そういう状況になったから、
ついタイムリーで言ってしまった。
筋トレ+自主トレ、これ大事、だそうですよ、
って中年カップルならではの問題にも
前向きに対処しようとするふたり笑

またなるべく早く会えるように
仕事と筋トレがんばって、
ってまだまだ余韻を引きずりながら電話を切った。















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