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#闘病レポ09[難治性膵液蔞]お腹の管が抜けるまでの3か月

かなりご無沙汰の投稿になってしまいました。現在、手術後1年を無事迎えました。少しずつ記憶も薄れてしまっていますが、最後まで投稿していきたいと思います。

手術後に挿入した膵液を排出する管は、通常管は2週間でとれると聞いていました。2本入れていたうちの1本は、10日間ほどで抜きました。最後の1本は約3か月かかってしまいました。ただ、病院で聞いてみると最長6か月の人がいたみたいです。人それぞれなんだなあ、と思いました。

当初、管からは1日200gを超える液が出ていました。それがバッグに流れる仕様です。

術後1か月後、長い管をずっと入れて刺激を与えるよりは、はやく液がとまるだろうという理由で、管の根元を切りました。お腹から3cmほどだして、根元をお腹の皮と糸でくくります。その上に8つ切りのガーゼをおき、お腹にテープで貼りつけて吸い込ませるという方法です。ガーゼは1日3回交換します。

ただ、切ったはいいもののそれが減らずに、40gほど出ていました。びちょびちょになって、ズボンやスカートに染みてしまったりしました。時には血に染まっているときも。写真はエグいので載せませんが、ガーゼがひたひたにピンクに染まっていました。

すごく嫌なことがもう一つありました。お腹の肌が荒れてしまうことです。膵液は消化液なので肌がかぶれてしまうことが多いようで、その影響と、ガーゼを止めているテープの影響でお腹の周りの肌が荒れてしまいました。。しかも、かゆい!お腹の皮がむけてガサガサで色も黒ずんでしまって、、、自分のお腹が汚くて、見るたびに悲しくなりました。

膵液が止まるのは突然でして。
何の前触れもなく、ぴたりと出なくなったのです。突然のことで、また管がつまったり、炎症がおきているのではないかと疑いました。
病院で先生に見てもらうと、もう身体の組織が膵液をためられるようになった=管を抜いても大丈夫になったと診断されました。
膵液が止まるというのは、膵臓自体の傷が治るということもありますが、膵液を周辺の体内組織が受け止めて、お腹の中の空間のなかでせき止めることができるようになるらしいです。

こうして、ある日突然に管を抜くことになりました。家族は抜いても大丈夫なのか、、と不安がっていました。またすぐ入院しちゃうのではないかと、私も不安でした。3か月ぶりに管を抜くと、お腹にぽっこり穴があいていました。3日も経つと、なんとなく傷口は塞がったように見えました。毎日交換していたガーゼもいらず、液はすっかりでなくなりました。

予想を反して、そのまま傷口は閉じて、腹痛に見舞われることもありませんでした。検診で腹部エコーをしましたが、傷口もきれいで経過は順調とのことでした。

膵臓くんとの戦いが、少し落ち着き、あとは自分との戦いで脂質を抑えた食事をとることをがんばるだけ。少しずつ、一歩ずつ、前に進んでいることがうれしかったです。

膵液蔞で考えたことは2つ。
・ハンディを抱えると、いろんなことが脅威に思えました。けれどその視点で見ると、元気な時には得られなかった新しい発見もありました。
・膵液は念じても止まらないので、ただただ、日々を淡々と過ごしていれば、いつかは止まる。痛くなったら、すぐ病院にいく!ということでしかない。

何人かの方から、コメントやメッセージをいただきました。この病気の情報は少ないので、時間はかかっても、ちゃんと元気になるところまで執筆がんばりたいとおもいます。


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