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電波凸爺メモリー

最終話(前編) フィナーレの証

ワイ&大家「チャットGDP!?!?」

凸爺「え?あ、はい。皆様もお使いのそのチャットで先ほどから大家さんと味沢さんと話してまして、味沢さんの家から低周波が出てないって事を味沢さんから確認できたので…大変申し訳ない事をしてしまいました…」

俺はチャット国内総生産の事は突っ込まず会話を進める事にした。

ワイ「え?チャット内の俺が俺の家から低周波が出てないって言ってたわけですか?」

凸爺「えぇ。その通りです」

ワイ「え、あの、すみません、そもそも低周波が出てると言う事もチャット内の情報なんでしょうか?」

凸爺「はい。でも味沢さんが出してない事を証明してもらったので…」

こいつぁやべぇ…想像以上にやべぇやつだ。
俺は生唾を飲んだ。

大家「あの、すみません。そもそもチャットって言うのは何なんですか?私は本当に何の事かさっぱりで…」

ワイ「え〜まぁあれですよ。メールでするリアルタイムの会話の事で、チャットって言っても色んなのがありまして、そもそもチャットGDPってのは多分チャットGPTの事だと思いますが、それはみんなで会話するチャットって言うか、複雑な質問でもAIにが答えてくれたりするもので…」

なんでこの場でチャットについて説明してるのか、チャットGPTに答えてもらいたい位だが簡単に大家に説明した。
しかし大家はチンプンカンプンだったようで、
大家「俺これで電話するのが精一杯なんだけど…」とガラケーを出して小声で呟いた。

凸爺「大家さん味沢さんは今日私と一緒に秋葉原まで行ったじゃないですか?」

また突拍子も無い事を言ってきた。
もはやファンタ爺界のファンタ爺スタだ。

大家「行ってない行ってない!そんなわけない!」

大家はもうキャパシティーオーバー。
だが凸爺のフローは止まらない。

凸爺「私に赤いピンを頭から刺して、後ろから味沢さんがキーボードでコントロールしてくれて安心しました。チャット内での味沢さんは天才的なハッカーですからね。あ、大家さんもさっきは歩くの遅くてすみませんでした。」(※ほぼ原文ママ)

何故かキーボードを叩くジェスチャーをしながら謎に笑みを浮かべそう話をした。初めて凸爺の笑みを見た。

「や、だから行ってないって!」

キャパオーバーの大家が言う。

メダパニってしまった大家と凸爺。
空間がひん曲がっていく。
とりあえず空気を変えようと俺は違う角度から攻めた。

ワイ「あの、チャットの話は一度置いといて、現在一緒に住われてる方とかはいないんでしょうか?」

凸爺「え?私ですか?ずっと1人で住んでますけど!?え?何故ですか?もしかして…部屋から何か声聞こえました!?」

これはもう狂気だ。
身近な狂気は2個上に住んでいた。

しかしメダパニ大家が火に油を注ぐ

大家「…と、いうかですね、下の3××の方は住んでますし、仮にその低周波を感じるとしたら上の5××の人じゃないですか?色々なんかパソコンやら機械など運んでましたからね。今時の若い子ですから!その横の子も学生で色々パソコン関係の学校で〜」

大家よ。止めてくれ。止めろでござます。
何故そんな情報を今凸爺に与えるんだ。すると凸爺は早めに反応する。

凸爺「えぇ?下は空き家じゃないんですか?あと上には色んな機械がある人が2人も住んでいる…」

もう俺は自分さえ助かればそれでいい。
もう早くここから逃げ出したい。
正直な気持ちが脳に響く。
しかしどうしても確認しなければいけない事がある…

そう、トトロだ。

あのトトロは一体何なのか。それだけはハッキリさせておきたい。謎に丁寧に質問した。

ワイ「あのすみません。俺の部屋の前にあったトトロのぬいぐるみって…?」

凸爺「あ、あれですか。あれはですね、私と味沢さんの中で結ばれた"フィナーレの証"です」

ワイ「フィ、フィナーレの証?」

つづく

#電波凸爺メモリー

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