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【廃墟のある風景】

30年後に人口が4万人減ると予測される地方都市。
日本の家族の平均人数は約4人。よって4万人の人口減少は1万世帯が減る、1万軒の空き家が出来る、という事とほぼ等しい。

人口減少の要因は二つ。
●出生数が死亡数をもう上回らない事
●他の地域への転出

更に換算した「世帯数減少 (空き家数増加)」 の要因も具体的に触れるならばそれも二つ。
●若者と同居していない高齢者夫婦が、ゆくゆく二人とも亡くなられてゆく
●世帯主が地元で就業せず都市部へ家族ごと流出してゆく

という事で、やはり空き家増加は止められない。

地域の産業が存続し、雇用を創出し続けているか?
若者の都市部への流出を食い止められるか?
その事に鍵を握られている

とはいえこの減少予測はコロナ前のモノなので、地方に居ながらにしてオンライン、ローコストでビジネスを行える環境変化は、そのまま若者の心境変化に繋がる事に淡い期待を抱きたい。
いずれにせよ、これらは30年後もこの土地に現役でいる年代は避けては通れない問題だ。

さて表題の件。

老朽化が進んだ、写真の無人のマンションにしてもそう。ゆくゆくその建物は誰かが取り壊すのか、それとも放置となるのか、だ。
もっと踏み込んで言う。この空き家や廃墟ビルが全て取り壊されるという事が考えづらい。特に個人宅。
取り壊すにもコストがかかる。そのコストを負担する人は?捻出先は?取り壊せたとしても、その土地の今後の活用方法は?と、考えたらキリがない。
ビルを壊して青空駐車場ばかりが増えていっても、これからは車の台数すらも減ってゆく。その時の車は、有人自動車であろうと無人自動車であろうと、全体的に減るモノは減る。

となると空き家が増える将来の地方市町村の風景は、昭和、平成、令和の遺産として、はたまた陸上の「軍艦島」として、観光資源となりうるか?という事。

今、リノベされた古民家などに求められるのは、昔ながらの「日本の」田舎らしさ、原風景への憧憬。「日本の」という条件がキーワード。
これから増えるであろう廃墟や空き家には「時代の」というキーワードが当てられないか。時代の忘れ物、時代から取り残された物という意味を含んでだ。
もちろん素人の安易な発想に過ぎないが、それが「昭和、平成、令和の遺産」と先にも述べた所以である。

将来不安に不動産の投資をする人も勿論いるだろう。
通信インフラも30年の間には5G、6G、7Gと進歩してゆくだろう。5G以降は恩恵を受けるのはもはやスマホではない。街全体だ。しかしその導入すらも都市部とは格差が生まれるかもしれない。
地方における不動産投資なども、未来の情勢変化を綿密に見ておいた方が良い様に思う。

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