実話なのでリアリティもあり、コミカルな映画。
この時代にも本気で人のことを想える人がいたという事実が素晴らしい。
政治と金で揺れている今だからこそ、みて欲しい映画です。
こんにちは、4s Production 中沢です。
最近、ハマっている逆説に日本史から刺激を受けて時代劇というか昔の日本の映画を見漁っています。

そんな中、評価の高いこちらの映画を見つけました！

どんな話かというと…

キャストが豪華

個人的に好きなのはこのお方
阿倍サダオさん
顔の表情やコミカルな感じが大好きです。
堀部圭亮さんもかっこよくて良い味出しています。
その他、瑛太さん、竹内裕子さん、妻夫木聡さん、山本舞香さん、松田龍平さんなどなど豪華キャストです。

実話を映画にできた点が素晴らしい

フィクションのお話しだとお決まりの流れで興醒めしてしまいます。
しかし、実話の証拠も残っているというのが
感情移入しやすいところです。

地政学的に難しい場所

　この主役の町は「宿場町」です。
この宿場町は【伝馬役】に定められていて、お上が移動すれば自分たちの街で馬やお金を出さなければなりません。その為、恒久的に大変な宿場町だったのです。その為、金銭的に苦しい人が増え
破産や、夜逃げが出てしまう。人が減れば残った人の負担がさらに増すという悪循環。

【伝馬役】てんまやく

そこで、阿部サダオさん演じる十三郎が街の将来を心配して相談を持ちかけます。
瑛太さん演じる知恵者の篤平治が
『藩にお金を貸して利息を取れれば…町民が安心して暮らしていける』と
提案します。しかし、それは土台無理な話。
この時代はそんなことが漏れたら打ち首必至です。

しかし、十三郎は仕掛けます。
どんどん人に声をかけ有志を募りお金を集めていきます。
現代に換算すると３億円
苦労してなんとかお金を集められそうになり
お上に話しをしてみるのですが…という内容です。

キーポイント！

キーポイントは本当にみんなが街のことを真剣に考えたという事。

皆んな、お金を出すなら見返りが欲しいものです。
今の銀行であればお金を貸したら金利ととります。
今では金利2〜5%ぐらいでしょうか？
100万円を借りたら一年後には
金利2%なら2万円
金利5%なら5万円

当たり前の話しです。
しかし、この有志たちは、
仙台藩にお金を貸して、藩からもらった金利を街のみんなの為に使う。
という考えなのです。

という事は、お金を出しても利息は貰えません。
しかし、お金を出さなければ街の人々が破産や夜逃げを繰り返し
さらに街からいなくなってしまいます。

街から人がいなくなれば、残った人の負担は増える一方
そして街で商売をしている人は、お客がいなくなって倒産してしまいます。そこをしっかりと理解した人達が
街を守る為にみんなでお金を出しあいます。

さらに

お金を出した人たちで決まりごとを作る

私がびっくりしたのはお金を出して利息も貰えないのに！
「お金を出したという事を子々孫々に渡って世間には言ってはいけない」
【子々孫々：子孫の末の末。子孫の続く限り】

お金を出した事を言うことができれば後世に渡って世間からは感謝されるでしょう。
しかし、それを言ってしまうとトラブルが生まれる可能性もあります。
それを禁じる決まり事を肝煎り様がみんなに納得させます。
【肝煎り様】

ちょっと重い雰囲気の映画ですが、飽きさせないよう
コミカルな部分もふんだんに取り入れた映画なので
おもしろおかしく、そして皆んなで街をよくしていこうという気持ちに感動させられます。

こちらのサイトで読んだのですが、この脚本が
感動のドミノ倒しをおこして映画化されたそうです。

そのぐらい日本人にとって共感しやすい内容になっています。
今、というか昔から「政治と金」は切ってもきれません。
いつでもトラブルになっています。
そんな今だからこそ、この映画を日本人全ての人に見てほしいと思います。
レビューも星4.5とかなり高めなので後悔はしないと思います。
Amazonプライム会員なら無料で見れますので是非、チェックしてみてください！

それでは、4s Production 中沢でした☺️

keep smiling!!