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#16 健康観察×自己表現

 朝の健康観察も子どもたちの自己表現と他者理解の場にできたらと考えています。
(もちろん、心身の健康状態の把握が最優先ですが。)

 毎回ではありませんが、お題を提示しています。

 自分の健康状態を伝えたあとに、お題に対する自分の思いや考えを発表します。

 例えば、お題が「好きな食べ物」だと

「はい元気です。好きな食べ物は、カレーライスです。」

 などです。

 実施されている先生方もいらっしゃると思いますが、自分なりにねらい等をまとめてみます。

ねらい

・朝から楽しい雰囲気を作る。
・簡単なお題で、自己表現が苦手な子も発言をする経験を積ませる。
・朝から傾聴する態度の指導をする。
・友達のことを知り、多様な考えを認めるようにする。
・共通項を見つけ、関係作りのきっかけにする。
・安心して発言できる雰囲気を作る。

内容

 お題は以下のようなものです。

・好きな〇〇シリーズ
(食べ物、キャラクター、勉強など)
・苦手なな〇〇シリーズ
・〇学期の目標
・〇休みの思い出
・ワールドカップやWBCの優勝予想
・〇〇のニュースについてどう思うか。
(これは、今後チャレンジしてみようと思うことです。)


などなど

「分からない」や「考え中」もOKとしています。

 聞き手には、批判的なことを言わず、共感することと、多様な考えがあることを必ず伝えます。

クラブ活動や委員会活動で応用

 私が担当したクラブ活動や委員会活動でも行うことがあります。内容は同じです。
 異学年が関わり、時数も限られているため、子どもたちが、お互いを知る上でかなり有効でした。

成果と課題とアップデート

(成果)
・回数を重ねることで、自己表現と他者理解につながっている。
・上記のねらいにつながっている。

(課題)
・どうしても時間がかかってしまう。
・エビデンスが無い。

(今後、アップデートのために)
・子どもたちからお題を集めて、くじ引きをする。
※そのため、「お題箱」というものを作ろうと思っています。

終わりに

 この実践をまとめようと思ったのは、まだ表情が硬い子いたからです。個別に声掛けをしていますが、その子も含め、新しい環境に早く慣れるようにできたらと思ったからです。

 友達同士の関係の横糸もですが、私も同じお題で自己開示することで、縦糸もしっかり紡いでいきます。

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