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サオは楽器屋で買った方がお得

昨今隆盛のネット通販との比較の話。

こないだ新しいベースを買ったんだけどね。まあぶっちゃけ…るほどの話でもないけど、同じものをみんな大好きサウンドハウスでも売ってるわけですよ。

同じもの売ってたらそりゃネット通販の方が安いに決まってる。人件費、場所代、光熱費をはじめとする店舗維持費等々色々かからずに済む。実際自分が買ったものも約7%サウンドハウスの方が安かった。金額で言うと1.1万円くらい。

でも、おれが買ったBIG BOSS御茶ノ水駅前店は、その店で買った楽器は以後のメンテナンスがほぼ無料だし、アフターサービスなんかも込みという風に考えると、店頭で買った方が安い、とおれは思うのよね。もちろん個人的な話だし、長いこと使うことを前提とした話だけどね。

あと、人間に蓄積されるノウハウ。これはやっぱりどんなに好きでやってても、商売で毎日やってる人には敵わない。メンテナンスに出しに行って、待ち時間に何気なく「最近こうなんですよね~」と店員さんと話してみたら、「それならこういうのありますよ」と出してくることがある。で、それを買って使ってみたら案外良くって、気づいたら以後ずっと使っているなんてことがある。これはやっぱりプロならではのノウハウの蓄積によるものだと思っている。

これを「たかが」(とあえて言う)一万円かそこら、一割前後の差額で捨てるにはあまりにももったいない、と個人的には思う。

特に楽器本体やアンプなんかの二桁万円に行きがちな大きな買い物の際は、その後のことも考えたら、やっぱり対面で買いたいなと思うのよ。その後のサービスも含めて買ってる、みたいな感じかな。

とは言いながら、モノが分かりきっている弦とかピックなんかの消耗品はおれもサウンドハウスでまとめて買っちゃうけどね。

あとは、やっぱ街の楽器屋が無くなるとぼくらミュージシャンは困るんですよ。急な破損のリペア頼みたい時とかに。

むかーしの話だけど、ライブの前夜に弦を換えていたら、ペグがもげた時があってね(笑)、翌朝一番で直してもらいに駆け込んだもんね。そしたらパーツの交換だけじゃなくて、全体的なメンテナンスもやってくれちゃって、ゆうべよりむしろ調子良くなってる、なんてことがあった。

まあ、こういうのはレアケースかもしれないけど、継続的に音楽をやっていく上で、実店舗としての楽器屋が存在してくれているという安心感は失いたくない。

BIG BOSSのつきあいの長いスタッフの伊藤さんも以前「ネット通販とは勝負しない」と言ってた。売ってる商品は同じだとしても、ビジネスモデルが完全に同じではないということなんだろう。

もちろんサウンドハウス…だけじゃなくてネット通販にも良いところは沢山ある。単純に安いとか、仕事から帰ったら商品が届いているとか、在庫が豊富だとか。

そういうものも含めて考えた結果、おれはサオ(楽器本体)は楽器屋の店頭で買うな~という話。

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