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雨のにおい、雪のにおい

子供の頃、雨が降る前には雨のにおい、雪が降る前には雪のにおいがする、と思っていた。正確には雨と雪が降る直前のにおい、かな。

無粋なことを言うと、空気中のホコリに水分がついて、それが鼻に入っていつもと違うにおいに感じられた、という説明はできるんだけど、小学生あたりの頃のおれはそんなこと知りもしなかったわけで。

いつの頃からか、全くではないけれど、雨のにおいがあまりしなくなった。大人になって感性が鈍ったのか、環境が変わって雨のにおいがしづらい世の中になったのか。あるいは喫煙のせいで鼻の感覚器官がダメになっているのか。

いずれにせよ、雨と雪のにおいはあると思うし、今でもたまに雨のにおい、雪のにおいがすると、ちょっとだけ楽しくなる。

そういえば、何の因果か雨に降られることが多くて雨男と言われるんだけど、東京だけで1200万人からいるっていうのに、おれだけの力で雨がふるはずがないとは思いつつ、反面今降っている雨も(無自覚にしろ)自分が降らせているのだと思えば、雨の日も楽しめるというものだ。

雪が降った日は雪が空気中のホコリを吸って空気が澄むのと、特に夜は雪が音を吸っていつもより街が静かになるのが好きだ。静まり返った雪の路地裏をまだ雪かきされていない雪を踏みしめて歩くのはいまだに楽しい。とか言うと雪国の人に怒られるかもしれないけれど。


個人的に、雨の曲と言ったらコレ↓かな。

初めて女の子と映画見に行った時も雨で(笑)、その直後にこの曲を聴いて「こないだのことじゃん!」と思った。曲とエピソードがくっつくと印象に残る。

で、雨があがったらこれを聴くわけよ。

あとは X の "Endless Rain" とか Guns 'N' Roses の "November Rain"とかもあるな。雨ってのは意外に素材にしやすいのかもしれない。


雪にまつわる曲と言ったら、おれは断然これ↓だな。

英詞版の "Wintes Song" もあるけど、やっぱ日本語の方が刺さるよな~。

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