スクリーンショット_2019-05-03_15

【実録】累計売上2億越えホストの売上・給与明細・システムを大公開


「ホストって稼げるの?」

「月収1000万とか怪しい。」

「脱税してるイメージ。」

っていうのが、はたから見ている世間の印象だと思います。


なので、自分の信頼性の担保の意味も込めて、僕(@junpei_ariu)がこれまでどれくらい稼いできたのかっていうのを売上・給与明細・システム等見せれる範囲でできるだけ公開しちゃおうと思います。


ついでに僕が毎日営業後に個人用に書き記していた生の日計表とミーティングの内容もバースデー(生誕祭)のリアルな売上も見せちゃいます。


ちなみに僕の場合は、売れてからは1日の労働時間は3時間くらい。労働っていっても女の子と話してドリンク飲んでるだけなんですけどね。


軽くググって見たところ、夜の給与明細事情をここまで詳細に書いた文献は他にはないようです。あってもメディア受けがいいように誇張されています。


水商売上がりでこうした記録を綴る人は、自分でいうのもおこがましいですが希少です。

ならず者の体育会系集団なので、ヒューマンスキルを言語化したり売れてる本人が実体験をありのまま綴るって実は少ないというか、皆あってもやりたがらないんですよ。


なので、このnoteはそう他で見れる内容ではないと思います。


夜の世界では誰もが羨むバースデーのシャンパンタワー事情や、驚異の小計100%バックまで交渉で引き出した経緯についても書きました。


こういう世界もあるんだなぁくらいに楽しんで頂ければ幸いです。


ホストの収入分布図

画像1

僕がこれまでに見てきた肌感のデータにはなってしまいますが、ホストの収入分布図を作ってみました。

上記のグラフからも分かるように、結論からいうとホストは大半の人は稼げずに辞めていきます

どんな仕事もそうですが、稼ぐためにはそれ相応の努力が必要です。


では、具体的にどんな層が上にいけるのでしょうか?


画像2

上記の表は、ホスト全体の割合に対してどんな層にセグメントできるのかをランク分けしてみました。


上位1%毎月1,000万売るバケモノクラスになると、ほとんどが水商売歴の長い十年選手とかになってきます。今話題のROLANDもこの層です。

あれはさすがに広告やマーケティング戦略も入ってるのでメディア受けが良いように誇張されていますが、それでもかなりの努力家なのは素人が見ても分かりますよね。

彼らはどんなに叩かれても「折れない心」と「継続」という才能があるのが特徴です。

その領域に行くにはそれだけ長い鍛錬と忍耐が必要だということです。


元々超イケメンで話も面白いという人もいますが、誰よりイケメンになるために整形を繰り返したり、メンタルを保つために精神安定剤を常用してる人もいます。

もちろん、お店にいる以外は全てお客さんのライン対応や会う時間に使います。

テレビでは札束ばかりがクローズアップされがちですが、実態としてはそんなに甘い世界ではないですね。彼らなりにリスクを取っています。


僕がいたのが、上位トップ5%の赤枠部分。月収100〜1,000万クラスです。

ここら辺は変人気質が多いです。野心と負けず嫌いの精神が誰より備わっている傾向にあります。

よく「水商売は将来性がない」なんて言われますが、この層は起業して自分で飲食店をやったり事業で成功する人も多く、引退後も有名企業のエリート並に稼いでいる人が普通にいたりします。


あとの大半は残念ながら、ヘルプ要員で終わるか全く稼げないで消えていくのが現状ですね。


ホストの売上の内訳ってどうなってるの?

画像3

まず始めにホストの売上となるお客様の支払う金額をなんとなく把握していないと分かりづらいので、サクッと見ておきましょう。


まずホストクラブは「小計」「総計」という考え方があるので、これを把握しておかないと自分の給料を計算することができません。


<ホストクラブの料金システム>

<小計の内訳>

■ALL TIME / 5,000円
■通常延長 1h / 3,000円
■通常フリータイム / 10,000円
■VIPROOM SET / 10,000円

◆本指名 3,000円
◆場内指名 2,000円
◆同伴料金 2,000円


ここまでが「小計」と言われる内訳になります。


これにさらにTAXがかかってきます。

<TAXの内訳>

● サービス料 35%
● 消費税 8%


これらが加算され、「小計」も含めた全ての合計金額を「総計」といいます。


つまり

総売上(お客様が支払う金額)=小計(飲食代、指名料等)×TAX(サービス料、消費税)

となります。


この料金システムは当然店によってばらつきはありますが、だいたいこんな感じ。


現在のホストクラブはメンキャバと呼ばれる時間制のシステムを採用していることが多いです。

最初のセット料金が5000円で以降、1時間ごとに3,000円かかる仕組みです。

昔はフリータイムが主流でしたが現在は時間制があるおかげで、お金がないお客さんは1、2時間楽しませて早く帰せるので回転数を上げることができます。


例えばこれがもしTAX40%も取ってるようなお店だったり、小計折半などというお店なると、お客様にとっては高くつくしキャスト思いでもないしで、お店の利益しか考えてない店なんだろうなと僕なら思います。


ホストの給与システムは総売制が多い

画像4

ホストクラブの給与システムは総売制を採用してることが多いです。よく総売折半という言葉を聞いたことはないでしょうか?


<総売制とは?>

売上50万までは最低日給保証をし、それ以降は総売上の金額によってパーセンテージが変わってくるシステムです。よく総売折半という言葉がありますが、必ずしも折半ではなく売り上げれば売り上げるほど、こちらの取り分が多くなります。


ちなみにこれを僕はあえて、総売制じゃなくていいから「小計の100%バックをくれ」と異例の交渉を通したことがあります。

これにはある程度の実力が伴っていないと難しいので、簡単にですが詳しい詳細は後術します。


以下が総売制の詳細になります↓

画像5

画像6

画像7

※上記はあくまで一例です。店舗によって異なりますので予めご了承ください。


小計が60万超えてくるラインから、総売にスライドします。それまではきちんと日給が保証されているんですね。

で、正直な話、僕がかつて勤めていたお店の総売バック率は良いとはいえないです。

素人から見ると「売れたら折半なんだからいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、悪いです。


これホスト長くやってる人でも頻繁に移籍するわけじゃないので気付かないんですが、もっと良心的なお店だと300万越えで56%、500万越えで64%、650万以降は70%と、もっと条件が良いお店というのが存在します。


なので、自分が最低300万以上売る想定でバック率はよく事前に確認しておかないと、売った時に大損をします。


同じ650万の売上でもバック率58%と70%じゃ相当給料に差が出ますよね。


ただこれを見ると、どんなに売れてないホストでも毎日レギュラー出勤すれば安定して13〜14万はもらえることが分かります。この辺りは意外とクリーンです。


<指名・同伴バックについて>
本指名のバックは1本につき2,000円
場内指名のバックは1本につき1,000円
同伴のバックは1本につき1,000円


<罰金について>
総売制で給与が出ている者は

当日欠勤=日当+10,000円
無断欠勤=日当+20,000円


罰金以外の控除等について

<互助会費(旅行積立金)>
5,000円

<厚生費>
一律15%


大まかに分けるとこんなところでしょう。


で、ネットにはほとんど出回っていない重要なこととして、ホストが思ったより稼げないと感じる一番の理由が「厚生費」ですね。

なんだかこのよく分からない名目は、実は支払い額から15%天引きされます。


ただし僕の場合は、この厚生費が役職者になる頃には5%、最終的には0%にまで下がりました。遅刻や欠勤に対する減給も全て免除されていた形です。

ただ、これは通常ではあまりないことかもしれません。ここは売上に加えてさらに人間としての信頼関係をお店と築いていくことが大切です。


新人だったころの給与明細を公開

画像8

※店舗が割れないよう実物ではなくエクセルに転記しています


この頃はマジで生活が苦しかったですね。貯金が全然ないのに先行投資と思ってクレジットカードで10万のスーツ買って。

マジで野垂れ死ぬかと思いました。


本当に全然指名がもらえなくて、自分は何やってもダメなんだなと思ってたし、底辺ホストすら向いてないのかよと思ったし、もう死んだ方がマシだよなって毎日思ってましたね。

真冬でもホットのコンポタージュ片手に毎日ビラで呼び込みをしていました。すっかり忘れてましたが、ビラで初回を引くとバックが入ってたみたいです。


この頃を乗り越えたから、今の自分があるのは間違いないです。


営業後のミーティング内容を大公開

ここから先は

3,851字 / 5画像

¥ 1,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?