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一休のひとりごと#10

リトアニアの夏は1週間くらいでした。
先週1週間だけ30℃超えの日が続いてましたが、今朝はもう半袖だと寒く、日中は25℃くらいに落ち着いてきてます。


今日は、りんごとサッカーの話をします。



りんごは、果物、食べ物です。

自分は、そのまま丸かじりが好きです。

食べるためのもの、
という目的を設定してしまうと、食べるという枠からはみ出して考える事をしなくなります。

りんごの色から、ある服を思い出す。
りんごの匂いから、木を思い出す、虫を思い出す。
りんごから、故郷、人、を思い出す。

そこにある、りんご
から、あらゆることを思い浮かべることができます。

りんごを見ただけで、
りんごというワードを聞いただけで、
りんごを想像しただけで、
心が揺れる、という人は、なかなかいないと思います。

けど、そこから何かを感じられるような、
心の揺れを導いてあげるような、
ひと手間を加えることはできる。

産地を書いたり、ペンとパイナップルをそばに置いたり。



サッカー
の目的って、何でしょうか。

勝つこと。タイトルを取ること。感情を共有すること。
人とつながること。

人によって様々でしょう。

目の前で行われているサッカー
を見ることで、
『心の揺れ』
につながる。

お客さんを呼ぶために、まずスタジアムに来てもらうきっかけのために、色んな入り口を用意することは大切です。

そこから、90分の中で、どう心の揺れに繋げるのか。

結果として、心の揺れが起きた時、
その説明はできるかもしれません。

だからと言って、その要素を準備したからと言って、同じ結果を持ってくることはできません。

それは、スポーツの醍醐味である
予測不可能なところがあるから。


あんまりあからさまに誘導すると、興醒めするかもしれませんが、
サッカーを見たひとが、自分で、自分の感覚で、心の揺れのスイッチを感じとるような仕掛けを、
意図的に散りばめること。

スタジアムを満員にするために、とても大切なことだと信じてます。

勝つ。楽しませる。感情を表現する。感情を共有する。心に届ける。
どれか一個絞らないで、全部やる。
エンターテイメントだから。


勝つためだけ。楽しませるためだけ。
じゃなくて、全部やる。
やり方はたくさんある。とにかく全部やってみる。が、大切。


そこにあるりんごは美味しければ美味しいほどいいし、
そこで行われているサッカーのクオリティは高い方がいい。

目的をガチガチに設定せず、本質と向き合う。

選手として、まずは自分がサッカーを楽しむ。
いや、楽しむことだけ考えないで、
考え尽くせる全部に向かって、目の前のある自分ができることをやっていく。

という気持ちで、あと3ヶ月、リトアニア生活やり切ります。

ではまた。

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