見出し画像

スナップとしての私の写真

プロフィールで触れた通り、撮影した写真は全てiPhoneでの成果物だ。移動中、仕事中、食事時など、日常のさまざまな隙間に、思いがけず撮影することが多い。

気になる何かを目にした時、いつもと違う風景を見つけた時、そんな瞬間にはすぐにiPhoneを取り出し、被写体や風景をスクリーンに捉える。距離感や角度、画角を素早く決めてシャッターを切る。その一連の流れは、たぶん5分程度で済む。

少し前に買ったラナンキュラス

常に音楽を聴いているが、その時流れている曲が映像と共鳴する瞬間がある。そうなると、被写体や風景が感覚的に、情緒的に変わり、自分の中での解像度が高まる感じだ。そこから見たい風景が浮かび上がってくるので、それを撮ることにする。

しかし、撮影にあまり時間を費やさず、日常のペースを崩さないよう心がけている。


仕事場、エレベーター前の踊り場

知人にはビジュアル系バンドを数多く撮影してきた著名な写真家がおり、彼は作品を丁寧に作り上げるタイプだが、彼は私の写真を見て「純太は作り込まない方が良い」と言った。

いわゆるスナップ写真が、私のスタイルとして定着している。

「snap写真」とは、パッとその時の状態をそのまま撮影するカジュアルな写真のことを指す。正装をするような特別なシチュエーションで記念に撮る写真というよりも、日常の中で目にした景色や人物がそのまま撮影された写真のことを意味する。その時見た景色の美しさや人物の魅力的な表情などから、残しておきたいという衝動が起きてパッとシャッターを切るというようなイメージ。英語では「snapshot」と表される。

https://www.weblio.jp/content/スナップ#

「iPhoneだけで撮ってる」と言うと、よく驚かれる。それはiPhone15Proのカメラ機能が優れているからかもしれないが、おそらくは一眼レフを使う人々の技術に匹敵する画角や構図の決め方にあると思う。

帰路の車中

端的に言えば「切り取る」技術が、私の写真の特徴を形成している。大御所写真家は技術を磨き、集中して被写体や風景を観察しイメージを構築し、作品を作り上げる。

私は生活の中で遭遇したものやその見方を変えて自分の作品にする。そうした、日常をベースにしたスナップ写真が自分のスタイルとなっている。

近所の駐車場


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?