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ロシアの医療制度

2023-04-03 

今、日本では花粉症真っ盛りでしょうか?
なぜ日本人だけこれほど花粉症に苦しむのか不思議ですね。花粉症対策として遺伝子組み換えのお米(花粉症緩和米)の導入が検討されているそうですが、そもそもなぜ花粉が飛んでいる山側ではなく、影響を受けないはずの都会で花粉症の被害が多いんでしょうか。

ところで、先日「ロシアが楽園なんて言うつもりはありませんが、オーガニック大国ですし、国民の健康を守ることには前向きですよね。」というコメントをいただきました。ありがとうございます。

そうですね、「国民の健康を守ることに前向きな姿勢」のひとつに、公的医療機関で無料診療を受ける権利が挙げられます。先日その恩恵に授かりましたので共有します。

春先謎の湿疹と倦怠感が続いたので民間 (有料) のクリニックをハシゴしましたが、受診料が高い割に (自己負担100%) 診察は適当だなーという印象です。最後に行ったクリニックは「ヒポクラテスの孫」という大層な名前でそれこそ弟子入りしたいくらいでしたが、的外れな診断で治癒せず、とうとうショック症状を起こして国の救急往診を依頼する羽目になりました。

救急往診はロシア国民のための医療保険システムですが、緊急の場合は、国民皆保険制度に非加入の外国人でも無料で出動してくれます。

ドクターは30分以内に到着。
民間のクリニックと違って無愛想で清潔感が微妙でしたが、腕は確かでしたよ。即座にアレルギーと判断し、抗ヒスタミンとコルチゾールで適切な処理をしてくれました。

しかもすべて無料だった!

アメリカやイギリスでは救急治療でも後日莫大な額を請求されると聞いたことがあります。ロシア恐るべし。今まで民間の方が質が良いと思い込んでいたので、素早い対応も含め公立医療システムを見直しました。

そう言えば、ソ連時代の教育を受けた医者とパイロットは信用できるらしいです。アエロフロートのパイロットは空軍出身だから安心とか、真偽は不明ですが、航空ショーみたいに機体を傾斜させて急旋回するイリューシン(懐かしい)に搭乗したこと何度かあります。また、とある日本人がロシアの地方都市に出張した際に持病が悪化、緊急開腹手術が必要になる事態が発生しましたが、片田舎の診療所にブラックジャックのような天才外科医がいて一命を取り留めたという都市伝説も語り継がれてるようです。知らんけど笑

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