12星座には成長の度合いと言うものがあります。

例えば未熟な獅子座は「お前ら全員裏方だー！あのスポットライトはオレのものっ！」と言い、成熟した獅子座は、「オレたちは皆スター。さあ、それぞれの魅力で輝こう！」と考えます。

この星座の成熟度を上げていくことが、「星を使う」と言うことです。
それには育みの順番が大切です。

今は誰もがスター、しし座性を活かす時代。
まずはしし座を例に、育みの順番を見ていきましょう。

①自分　【しし座】

何事もそうですが、まずは自分。
しし座らしく、誰の評価も気にしないで、好きなことを好きなだけやってみることです。

「わたしは世界の主人公」これがしし座のスタンスですから、例えばSNSで「一番かわいい！」と思える自撮りなんかをアップするのも良いのです。

もしあなたが、他の人の自撮り写真にイラっときたら。自分のしし座性を使えていない証拠です。もっと大胆に。結果や意味を気にしないで。「自分大好き！」をやりきっていきましょう。

②土台　【かに座】

土台とは、例えて言うなら生まれ故郷。反発して出てきたのに、家の味噌汁の匂いを嗅ぐと安心する。ホームが懐かしい。これがバックサイドの星座です。

例えば、①のしし座的表現が二の足を踏む、怖いと言うことなら、かに座を育むのも方法です。つまり大切にしたい人や場所、自分を全肯定してくれる、コミュニティを作るのです。

帰る場所がある者は強い。しし座の強さは、背後のかに座に支えられているのです。②と①を行ったり来たりしながら、①の自分を育んでいくというのもアリなのです。

③チャレンジ　【みずがめ座】

これは言ってみれば、ライバルの同級生。自分とは正反対で、見ていると競争心がムラムラ。あなたの影を司どっている存在です。

しし座から見ると、自分にうっとり酔いしれて表現しているのに、「ていうかその自撮り、ドアップすぎじゃない？　芸能人でもないのに見た人びっくりするよ？」みたいに(笑)、客観的な視点でサクッと切り込むのが水がめ座です。

この視点を取り込むと、俄然しし座的表現のクオリティが上がっていきます。自己流で始めたはずの何かが、「この人の『大好き』は、なんかすごい」「自分の話をしてるんだけど、妙に説得力がある」みたいな感じで、多くの人を魅了しはじめるのです。

ただし！③水がめ座性を取り入れるには、一つお約束があります。
それは、①②をやりきっていること。たまに、しし座の質が強すぎて、自分の本来の才能を欠点と思い込み、①をやり切らず③に飛ぶ人を見かけます。

つまり、しし座の質を押し込んで、ヘンに冷静であろうとするのです。
これをやると、「イマイチ魅力のない、みずがめ座っぽい人」になってしまうので要注意です。(笑)「成長の順番が大事」とは、こういうことです。

④成長　【おとめ座】

①②③を繰り返していると、自然とその先が見えてきます。
ホロスコープはヒューマンの成長のサイクルですが、しし座の次の成長ステップおとめ座に、意識的にフラグを立ててあげましょう。

つまり自分が大好きなものを追求し、クオリティをさらに高めていくのです。もうあなたは、対向のみずがめ座の「客観的視点」を携えていますから、そのエンジンを回していけば、完成度はどんどん高まっていくはずです。

しし座に天体が多くあり、この質をちゃんと使っている人は、若い時は粗削りで自己満足に見えても、努力を重ね年を取るごとに「なんかスゴイ人」になっていきます。それはこの④おとめ座視点を、上手に取り込んだ結果なのです。

これもまた、①②をやり切らず移行すると「イマイチ魅力のない、おとめ座っぽい人」になるので、気を付けてくださいね！

①②③④をやり切ると、あら不思議。
火・地・風・水すべての視点を使える状態になるのです。あなたもまずは、①自分をやりきるところから、初めてみてくださいね！

「星を使う」ことは自分を大好きになること。これをぜひ、楽しみながらチャレンジしていきましょう♪

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占星術家・作家 木星

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