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劇場版への第一歩「ウレシパモシリ」リーディング配信公演

最後の「宇宙劇ウレシパモシリ」から数年。やっと帰ってくるこの作品。
今までも阿部よしつぐさんの「一人ウレシパモシリ」はあったけれど、フルキャストでの「リーディング公演」であり、ごくごく少人数の観客はいるものの、メインは「配信」
カメラ4台入っての配信・・・

どんな配信になるのだろうってワクワクしていた。

クラファン支援のリターンの予定台本読むだけで泣いたし、稽古初日の本読み配信でも泣いたし。
脚本は最高の作品だと思う。

キャストも以前からの方、新しいキャストが混じっているけれど、それぞれ過去の「ウレパモ」にとらわれない役作りと表現力だった。
本読みの段階で、古市役の羽渕さん、占い師役の光枝さんの印象が強い。

稽古場での最終稽古の配信は1台の固定カメラで、衣装付き。
演出も、「ほう!」って思う。森の中を歩く表現が面白くて、人が木になり、その足の間を通ったり、もう茂みの中を歩いているようにしか見えなかった。
「ポールさん」のsora君がもう犬にしか見えないし。七変化の沓澤さんは、全部の役のキャラが違っていて「さすが!」というしかない。

今回のジェルマンさん(水越さん)は、神様が遣わした人というよりも、根っから優しくて、困った人に寄り添う「人」そのものだった。今までのジェルマンさんはどこかキリストのような感じがしていたから。こういうジェルマンさんありだあ!

今回のキャスト、やっぱりレベル高いよっ!
明日の本番はどのように見せてくれるのだろう「配信用」更に期待が高まる。


結果的に行って、今回の配信は「配信用にカメラワークを行う」のではなかったようだ。
あくまでもリーディング公演をネット配信で行う。
オープニングやラストは凝っていたし、AI画像を壁に移して場面表現する等、チャレンジも多かった。けど、それって現場で見る場合で、場面によっては演者に画像が映って綺麗じゃないし(舞台で画像使いだしたころそんなの多かったな。)。
4台のカメラの使い方が残念だった。同じ空間で、場所を分けて演じているタイミングは、画像をしっかりとらえてほしかったし、切り替えで見せたくない部分を見せないこともできたと思う。

メインは「配信画像」なのだ。

だから、最終稽古の1台固定カメラの方が、「リーディング公演を覗いている」感覚で割り切って見られた。

今回は上演作品はとっても素敵で、早く劇場版が見たいと思うけれど、今回の「配信画像」は『惜しい』が私の結論。(辛口?)

いやいや、リーディング公演を映したんだから、これが正解?

なんか勿体ない気がする、配信ならではの見せ方があったよなぁ。

これから、いろんなパターンで「ウレシパモシリ」見たいし、チャレンジもしてほしいなと思う。
ラジオドラマ版もいいな。

最後に
一押しの乾直樹さん!井上男爵のお孫さんは「ほんと空気読めない(笑)」し、かつての悪事を隠そうと更に人を殴り続ける「小森」の狂気は、「こう作ってきたか」と、ニヤニヤして見た(笑)本番声潰したのは頑張った証だけど、時々役者して喉使ってください(笑)

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