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ツジカワ株式会社を訪問:3D技術を軸に繋がるジャストとの共通点

2023年5月9日、ジャストの3次元CADやBIMを担当する女性技術者4名がツジカワ株式会社の東京デザインセンターを訪問しました。
この出会いは、丹青社さんからのご紹介によるもので、両社の絆を深める価値ある時間となりました。

ツジカワ株式会社東京デザインセンター

ツジカワ株式会社は、創業101年の歴史を誇る企業で、企業ビジョンを「彫刻技術で世の中を美しく快適にし、人々の心と暮らしを豊かにすること」と掲げています。一般的には商品パッケージのシールやラベル等の型押し版や印刷用版、抜き加工用のダイロールや彫刻刃物などの製造を行うことで知られていますが、彫刻技術や3Dプリンターなどによる造形や3Dモデルデータ作成なども得意としています。

ツジカワ社の技術によるさまざまな商品や作品


この訪問では、ツジカワのチーフデザイナー、大東さんから様々な型押し版、デザイナー作品の3Dモデル化の事例、有名キャラクターの3Dモデリング事例などを紹介していただきました。また、最大クラスの3Dプリンターや用途別の3Dプリンターなども見せていただき、彼らの幅広い技術力に深く感銘を受けました。

中央の方が大東さん
超大型3Dプリンター 高さ1.8mまでの造形に対応とのこと

ツジカワ株式会社が100年以上の長い歴史を持つ秘訣を大東さんに尋ねたところ、「創業以来、彫刻というコア技術などによる伝統を重んじながらも、常に新しいことを含め、多くの挑戦を行ってきたことが大きな要因」とのお答えがありました。また、ツジカワ社では役職に関わらず皆が自由に意見を交わせる風通しの良い雰囲気があり、これも企業の活力につながっていると感じました。

超精密な3Dプリントができる機械の説明

一方、ジャストは「あらゆる構造物の安心・安全のために」を企業ミッションとし、構造物全般の点検、調査、検査、探査のほか、構造物の3次元計測や、計測データに基づく3D CAD/BIM化も行っています。3次元分野では、特に音楽ホールなどの大規模な天井の3次元モデル(BIMモデル)作成を得意としております。また、さまざまな調査業務に3次元計測や3Dモデリングを導入し、効率化と3D化への対応による付加価値の向上を進めています。

音楽ホールの3Dモデル(BIMモデル)
音楽ホールの天井裏のBIMモデル(吊りボルトも再現!)

この訪問を通して、ジャストとツジカワの間には2つの共通点が見えてきました。ひとつは、分野は違えど両社とも3D化や3Dモデリングを行っているという点、もうひとつは、チャレンジし続けるという点です。チャレンジとは「挑戦」、挑戦とは「困難なことに挑むこと」。これらの共通点は、2社が連携し、さらなる発展を遂げるための大きな糸口となるでしょう。

2社の出会いは、それぞれの強みを活かし、共に成長し続ける新たなステップと感じました。3D技術を軸に連携を深めていく両社の今後の動向に大きく期待です。

ジャストの3Dモデリング/BIM技術者 持っているのは大東さんからプレゼントされたポストカード。表面模様にツジカワ社の技術による凹凸が施され、特別な指触りと質感になっています。


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