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クリムトの”接吻”を観にウィーンへ〜10000kmのヨーロッパ旅行〜

はじめに

本日は、クラクフからアウシュビッツ強制収容所に向かうところでございます。戦場のピアニストの映画の中でゲットーでの凄惨な虐殺シーンを見てから、少し街を歩くのが怖くなっています。これからアウシュビッツ強制収容所に行きます。

旅程

アテネ → イスタンブール → ローマ → フィレンツェ → ヴェネツィア → ブダペスト → ウィーン → プラハ → ワルシャワ → フィンランド → ストックホルム→ ドルトムント → ベルリン → フランクフルト

音楽の都、ウィーン

ウィーンは、サステナブルな街であると同時に、かつての文化が残る街でもあります。

また、ウィーンはハプスブルク家の足跡が残る街で、ハプスブルク家の居城都市として常に皇帝一族との深いかかわりあいを持ち続け、そのためウィーンには同家ゆかりのものが無数にあります。

ウィーンまで来ると、ローマやフィレンツェで見たような芸術と時代が変わり、1700年以降まで時代背景が進むことになります。

フロイト美術館

ウィーンには、精神分析を考案した、フロイトが実際に診療を行なっていた住居があり、フロイト美術館として様々なものが展示されています。

少し脱線しますが、フロイトの精神分析は面白いです。
昨今ではMBTIが人気だったりしますが、その源流なんじゃないかと思います。

精神分析とは、無意識下に抑圧していた感情や記憶を意識化することで、抑圧から起こっていた精神疾患の症状の改善を目指すものです

夢分析というも、フロイトが創始した分析法で、夢の世界は無意識が意識に混入してくるため、意識の側から無意識を理解するのに適している。というものです。

フロイトの夢分析。本で読んだことがあり、個人的には、「ほんとかよ、占いっぽなぁ」と思ったのですが、精神分析の創始者であることは間違いありません。

関連の書籍がたくさんあることからも、僕にはわからない功績を残しているんだろうと、再確認しました(笑)。

実際、博物館にはさまざまなフロイト関連の書籍が販売されており、購入しようとたくさんの観光客が来ておりました。

クリムトの街、ウィーン

グスタフ・クリムトは19世紀末ウィーンを代表する画家で、1911年から世を去る1918年まで、ウィーン13区のヴィラをアトリエにしていました。

いまでも、世界中のファンが魅了され続けており、クリムトのデジタルアートは世界中で見ることができます。


ウィーンは、クリムトがアトリエを持っていた街でもあるため、様々な美術館でクリムトの作品を見ることができます。

中でも、有名なクリムトの”接吻”は、ベルヴェデーレ美術館で見ることができます。

チケットは、オンラインでも現地でも買うことができますが、オンラインの方が€2位安いです。

ベルヴェデーレ美術館は、Upper BelvedereとLower Belvedereで別れており、クリムトの作品は、Upper Belvedereで見ることができます。

Upper Belvedere:€ 16,70
Lower Belvedere:€ 16,70
Both:€ 24,00

僕は正直クリムトがみれれは十分だったので、Upper Belvedereで楽しむことができました。

意外な収穫だったのは、他にも有名な画家の作品を多数見れたことです。

かの有名な、『アルプスを越えるナポレオン』です!
ここで見れるとは思っていなかったので、正直びっくりしました。
教科書で何万回見たんだ、というこの作品。最高でした。
(ただこの作品全部で5枚あるようで、ベルリンだったり、パリだったりといろんなところで観れるらしいです。知らなかった(笑)。)

やっぱり、英雄視されて理想的に描かれたのものなので、現実の姿とは異なるようですが、これもまたいいですよね。

他にも、モネの作品です。

ゴッホ。

ムンク。

さいごに

クリムトは自分の好きな画家かと言われると全然そうではなく、あまり興味はありませんでした。
ただやっぱり、クリムトの作品を生で見ると、圧倒されっぱなしで、来た甲斐があったなと思います。

ちょっと心残りなのが、音楽の街なのにも関わらず、夜のコンサートに行かなかったことです。金銭的な問題で、ある程度余裕を持たせたいと思ってウィーンは質素に過ごしており、今回は見送りました。

これは旅の最初から掲げている、「スタンプラリーじゃない旅」の信条に従えているんじゃないでしょうか。あまり乗り気じゃないことを無理やり進めるのは、違います。

人生は長いです。また機会があれば来るでしょう。
その時にクラシックへの造詣が深まっていることを祈りましょう(笑)。

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