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木はダンスを踊っている - 木について思うこと

今年も、畑がある道南地方に雪が降ってそろそろ根雪になりつつあります。

これからまた自粛期間に入るかもしれないと不安なニュースが世間を覆っていますが、木々はいつだって、ポジティブなエネルギーを爆発させながら生きることを謳歌しています。だから、気分が落ち込みがちなときや体調が優れないときでも、畑に来るとみるみる活力がみなぎってくるのを感じるんです。なんてったって畑の空気はうまい!

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それで今の時期は何をしているのかというと、例年通り剪定作業をしています。剪定は、人間でいうところの散髪のようなもの。

株全体の古い枝を落として風通しを良くし、毎年一定の収穫量を得られるようにバランスを整えます。

切りすぎてもダメだし、残しすぎてもダメ。最近になってようやくちょうど良い切り方が身についてきたように感じます。

 就農したての頃、仁木町の果樹農家さんの元で剪定の基本を学んでいたときは、「心のなかで木に話しかけながら切るといいよ」と言われていました。今までずっとピンとこなかったけど、最近になってその言葉の真意が分かり始めてきたような気がします。


いつだったかに見た、なんだったかの番組内で、どこだったかの有名な植木屋さんの2代目(めっちゃうろ覚えw)とムツゴロウさんこと畑正憲さんによる対談が放送されていたんですが、そこで2代目が「木はなんで生きているんでしょう?」みたいな質問を畑さんにしたときに、「木はダンスを踊るために生きているんですよ」と答えていたのがとても印象的でした。

確かに、僕たち人間から見れば木々は静止しているように見えるけど、彼らの時間軸のなかでは、枝を縦横無尽に伸ばしながらクネクネと踊っているんですよね。

一本の木の前に定点カメラを置いて、20年間くらいぶっ通しで録画した後で動画を思いっきり早回しで再生したら、ダンスが見られて面白いんじゃないかな~。

そんな視点を持って一本一本の木と対話しながら剪定作業を進めていくと、不思議とどこをどう切れば良いのかがクリアに見えてくるんです。「次はこっちに枝を伸ばそうとしてるからこんな感じで切ってやろう」とか、「この枝は横に伸びてきてるから落とし時だけど、まだまだ元気そうだから再来年くらいまでは残しておいてやろう」みたいな感じで。


木は一年を通して様々な表情を見せますが、僕は葉や実がついていない、冬の今時期が一番の見頃だと思ってます。寒風に吹かれながらも、むき出しの若枝を剣山のように空に向けて突き立てている姿が凛としていて、惚れ惚れするんですよね。

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青空をバックにアップの写真を撮ると、棟方志功の木版画みたいでカッコいい!

なんだかとりとめのない内容になってしまいましたが(笑)、それだけ木が好きで好きでたまらないんです。車の助手席に乗ってるときなんかは、ずーっとそこらへんにある木ばかり見てしまいます(笑) だから、大好きな木を相手に仕事ができている今はとても幸せ。

そんなわけで、最後まで読んでいただきありがとうございます。寒くなってきましたが、どうぞご自愛ください。


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