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就職は個人のマーケティング

なかなか就職がうまくいかない人に、ちゃんと自己PRしてる?というと、「やってます。」といいます。そのくせ名刺をもってなかったり。

名刺はねえ、あなた、
「実弾」ですよ。
名刺なしで世の中を渡るのは、弾なしで戦場にいくのと同じですよ。

それと、就職ぎりぎりになって就職活動をする。
こういう人は、「働く」「働かない」をデジタルで理解しているようです。

「働く」「働かない」はアナログなんです。
そこんとこ、わかっているのかなぁ。

10歳の子でも、お手伝いをして1000円もらって、「また手伝いに来てな。」と言われると、立派な就職なんです。
働いてお金をもらうのに、すごい思い切りが要ったり、そんな必要は無いわけです。
でも苦手な人もいて、現在のところ大学院がその逃げ場になっているとも聞きます。

話を自己PRに戻して、やはり念頭においていただきたいのは
「どんなところにもお客様がおられる」
ということです。
今、話している人の知人に、あなたの行きたい職域の人がいる可能性もあります。
通常、一人の人の背後には200名の知人がいる、と言います。

すべての人のコネを使えるわけではありませんが、「こういう仕事につきたいんです。」と言って、名刺を出すのはタダです。
そして、その名刺も、名前と連絡先だけでは駄目ですよ。

名刺のコンテンツについては、私の師匠である松尾昭仁先生のお話を参考にさせていただこうと思います。

最初にもらった名刺には、表面に顔写真・裏には著書の写真入りでした。
それも、大層な紙のものではなく、10枚単位でプリントできるものです。

「こんな程度でいいのだなあ。」というのが最初の印象でした。
但し、その名刺には、いろいろな情報がぎっしり書かれています。

出身地・出身校や家族構成など。
「プロフィールはどこかで相手と接点をもてるので、いろいろ書いた方がいい。」
というのも、セミナーの際に教えていただきました。
どこで話が始まるかわからないのです。そういえば某チェーン寿司店の板前さんは、名札に「趣味 釣り」「趣味 ゴルフ」とか書かれていました。

また、名刺が普通の名刺用紙にプリントなのは、著書も毎回出されるわけで、その都度替えておられるのだろうということで納得しました。
よく京都なんかであるのですがね。

「染色家 某」
とだけ書かれている名刺、いただきます。
あの有名な染色家の方なのであろうという予測は働くのですが、それ以上話が進みません。その方は
「この名前見たらわかるだろう。もっと感心せんか。」
みたいな感じで黙ってるし。
名刺に何も書いてないなら、トークで補いましょう。

会った人はすぐ忘れてしまうものなので、名刺からいろいろ思い出してもらうことも必要です。
そのためにも、印象深い名刺は必要なのです。そのあとのメールや葉書のあいさつもあるといいと思います。

画像は息子撮影になる吉野の神社の手水鉢。コロナのせいで水のないところがまだ多いですね。これも10年以上前の画像です。

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)
似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
ブログ「獣医学の視点から」

オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/


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