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社会人のための獣医学科(獣医学部)受験講座3

社会人のための獣医学科(獣医学部)受験講座その3は技術編です。マインド編・経済編についで、テクニカル編になります。
まずは試験に合格するところから。

1 大学受験をする

合格の可能性については、予備校の模試を受けて、受験のプロに指導を仰がれるのがベストでしょう。英語能力や社会人としての経験は、獣医師になってからきっと生かされると思いますが、まず必要とされるのは数学と理科系科目の成績です。

現役の高校生や浪人生と競争するのですから、それなりの訓練が必要となるでしょう。その点、 理科系大学卒業の方はかなり有利かと思われます。

年下の受験生に混じって勉強するのがいやで、予備校などに入らず一人で勉強している方がかなりおられるようですが、効率のよい学習とはいえません。予算も限られているのですから、効率のよい学習で合格を目指すべきです。お金もそうですが、大切なのは時間です。
全体の中で自分がどの場所にいるかを判断する、そして専門家の助言を聞くのは大事です。
もし、もしもですよ、こうした予備校の先生や職員さんが、あなたのことを「こんなおっさん(じじい)が受験しやがって」とか「こんなおばはん(ババア)が今更どうする」とか思うのでは?と考えておられるとしたら、それは杞憂というものです。あなたは予備校にとって立派な商品で、受験に成功すればその予備校の実績になるのです。相手はプロです。そこ、信用しましょうよ。

2 大学に入ってから

ええと、まだ合格してないのに先の話で恐縮ですが、勉強は大変です。昔より今の方が科目が増えて大変です。この間4か月在籍した帯広畜産大で「今の基準だと、私たちの世代はとてもついていけないですね」というと、先生方も「そうです」と仰ってました。
私の時の大坂府立大は、1年から2年になるとき、理科系科目をいくつか落とすと進級できませんでした。大学によっていろいろな規則があります。
文科系の大学より、その点は厳しいので先に調べておくとよいと思います。

3 良い仲間を得る

年齢が離れているとなかなか親しくなりにくいと思いますが、大学でよい友人を作るのは大切です。特に試験対策などで友人がいるのは心強いですし、卒業してからも何かと助け合うことができます。獣医師同士のネットワークは終生役立ちます。
幸運を祈ります。

【参考サイト】
前編を書いています。こちらもご覧ください。



似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)
似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
ブログ「獣医学の視点から」

オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/


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