見出し画像

ばらまきはいらない税の話#7

本日もお読みくださりありがとうございます。ゆうちゃんです。
11月2日に閣議決定された岸田首相の新しい経済対策に触れつつ、最近よく耳にするようになった社会保険料についても現状を知ってどう行動するのか考えていきたいと思います。

↓デフレ完全脱却のための総合経済対策(令和5年11月2日)

↓岸田首相の記者会見の内容

私も全て隈なく目を通せたわけではないので、今回は第1節の物価高から国民生活を守るから取り上げていきます。しかし、岸田首相が記者会見で言った「明日は今日より良くなる日本」はまさにポエム問題の真骨頂。今の日本でこの言葉が刺さる人なんているのでしょうか。。。脱線していますが、ポエム問題についてVoicyパーソナリティの木下斉さんが発信されていますので是非お聞きください。日本深刻です!


ようやく本題に入ります。
おそらく今回の経済対策の目玉(国民の関心を引く部分)は、物価高への対策でしょう。特に、低所得者層へのばらまき7万円と一人当たりに減税4万円はメディアでも取り上げやすいし、政策のパフォーマンス(減税したよ!)的にも良かれと思われたのでしょうか…国民の困窮した生活への支援策としては的外れだなぁとがっくり。。。


▽ばらまきは何故やるの?

住民税非課税世帯への支援を追加で7万円。その他世帯には、来年度(令和6年)の賞与の時期を目安に所得税から3万円、住民税から1万円が引かれるようです。後者の減税対策は、単位が家庭ではなく個人ですので、4人家族なら16万円の減税となり、子育て世帯への支援にもなるよね!と。
#一石二鳥のつもりか  

我が家は、月々の給料で家計のやりくりはしておらず、年間の手取りをベースに12ヶ月分で割って、月々の生活費などを決めています。
#それだけではありませんが

なのでここでの単発策があったとしても、その後の消費行動に繋がったり、国全体の利益を生み出すための行動にはなかなか繋がりません。
#もらうものはもらう
#みんなそうなるよね

実際に、コロナ対策でばらまき(特別定額給付金)が行われたときの調査を見ても、対策によって経済が好循環に転ずることはありません。給付金によって消費が進むことはなく、生活を回していくために使われるか備えとしての貯蓄に多くは使われています。

(ニッセイ基礎研究所)新型コロナによる暮らしの変化に関する調査

では、何故やるのか?ですが…(客観的データがありません)
高齢者(非課税世帯のほとんどが高齢者)や貧困層に加えて、年々生活苦を強いられる子育て現役世代(学ぶ時間が取れない)への人気取りにしか思えない。
当初は「増税」路線でしたが、内閣支持率の低迷や「増税メガネ(暴言)」と揶揄されるなどしてメディアで取り上げられたことは大きかったと思います。

つまり、確かな根拠なく…増えた税収もあるもんでパフォーマンス減税となっているのです。
この問題の根深さは、全体益を考える人と、現在困窮状態にある人との議論が交ざり合わないことにあります。やはり人生において余白がないと、冷静に物ごとを見るなんてことはできないのですね。

▽社会保険料どうにかして!

最近は社会保険料の問題についてよく耳にするようになりました。
#私だけ
特にVoicyを聞くようになってから、この社会保険料のことは学びました。
こうした問題は「時系列×数値」で学んでいくことがおすすめです。
またまた木下斉さんの放送回をこちらにリンクしますね。

私が初めて自分の給料明細を見たのが十数年前。結構引かれるな~と呑気に考えていた当時の自分を投げ飛ばしてやりたいです。そもそもの仕組みを分かっていませんでした。

会社員である私は、毎月の給料から税金(市民税・県民税)と社会保険料(厚生年金・雇用保険・健康保険)を納めています。介護保険は私はまだ先です。税金は、前年の所得に応じて一年分の額が定められ、それを12か月で分割して支払っています(天引きだから払っている実感がない)。
一方で社会保険料は、基本的には標準報酬月額×各々の料率で計算され、その2分の1が給料から引かれています。残りの2分の1は労使折半ということになっているので会社が支払っている。。。という体になっていますが、実は労働者が支払う保険料なのです。しかし、満額記載してしまうと天引き額がうん十万円になってしまいますので、非難の嵐を避けるためのでしょう。
#これがお前らのやり方かー

さらに闇深いのが、この社会保険料率って閣議決定で決められてしまうことです。増税するには国会を通す必要がありますが、社会保険料は偉いおじさんやおばさんが決めることができてしまいます。日本の社会保障費の内訳は年金がトップ。年金制度は賦課方式といって、現在の現役世代が納めたものが高齢者の年金として使われています。その料率を決めているのは。。。高齢のおじさんやおばさん。身も蓋もありません。

経済対策によって子育て世帯への支援を強化したり消費を促進させたりしたいのであれば、単発的な給付金ではなく月々のフローを社会保険料(もはや税)の減額によって増やしてほしいものです。そのためには、現行制度の見直しが必要で、時代に合わせていく必要があります。だからこそ、世代交代は政治の場においても必須です。

(日経新聞)「肩車型社会」回避なるか 就業者増え支え手増える

今のままでは、この現役世代が高齢者を支えるという構図は成り立たなくなり(すでに崩壊)、潰れてしまいます。まずは支出を適正化すること、仕組みを変えること(総資産ベースの負担率の計算など)、もしかしたら今の高齢者あざす!的な政策があってもよいのかも(高度経済成長期に発展させてきた)。今となっては昔話ですが、とはいえ生き抜いてきた自負があると思いますので、社会的にもその点は称えてよいのではないでしょうか。

▽とはいえどう生き抜くのか

既存の仕組みはすぐにどうこう変わりません。当座を生きていく必要があります。仕組みが悪いんだーと文句を垂れることはできますが、生活苦からは逃れられないのが現実です。

共働きの我が家では、月々の支出(固定費と変動費)を書き出して見える化したことと、子どもが成人して社会人になるまでのキャッシュフローをざっくりと試算しイメージを掴みました。その上で、お金(の価値)を守ることをベースにして増やすを意識した使い方をやりはじめています。
「守る」の具体的な手法として、投資(つみたてNISA)を始めました。日本円の価値が下がっていくと、同じ金額でもできることの選択肢が減ってしまうので、トントンもしくは微増のイメージで、無理のない額×長期戦略×インデックスで始めています。お金を増やすよりも守るに軸があるので、この選択をしています。
「増やす」については、自己投資を意識的にするようにしています。知識学習や体験にお金をかけるようにしたり、このnoteで発信を始めたりすることでインプットの質を高めていきます。今まで見えていなかったことが見えるようになったり、積極的に行動することで新たな人との出会いが生まれたりします。それらが好循環を生み出して、自分の人生をより豊かにするヒントがもらえるような気がしています。ゆくゆくは、発信活動でいくらかの売上を出して、インプットにかけている分の支出がまかなえたらと思っています。

そのためにもまずは発信!まずは継続!の精神で今後も取り組んでいきますので、読んでいただいた際にはスキを押していただけたら大変うれしいです。

次回は、お金の失敗と学びをテーマに書いてみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。ゆうちゃんでした!

ー追記ー
どうやら昨年度の税収増分はもう使ってしまったと財務省.減税をしますと言っても内閣支持率は低迷を続けている...ひとまず毎月の社会保険料を減らして欲しい(国会を通さなくてよいから税金より進めやすい)のと,貧困層の人たちからは消費税を取らないという対策もできるのではないでしょうか.(そもそもの消費額が少ないのでやれるのでは?)

ー追記②2024.1.5ー
昨年末に配信された梅澤高明さんのVoicyで社会保険料の問題についてとても分かりやすく説明されていました。
ぜひそちらもご参考になさってください。


よろしければサポートお願いします! いただいたサポートは発信者としての学びのために使わせていただきます!