サウジアラビアのスタートアップ事情
12月に1週間ほどサウジアラビアへ研修へ行き、話を聞いた内容をもとにまとめてます。放置してしまい今に至ります(3/19)
訪問した場所
政府系投資ファンド
日本でいう、商工会議所的な場所
大学内の起業施設
コワーキングスペース
日本大使館
サウジアラビアの友人宅
話を聞いた人
投資ファンドの方々
Saas系のCEO
その他スタートアップCEO 約10名
商工会議所の方
日本大使館の方
起業を控えている友人
日本とサウジアラビアの違い
人口は日本と比べて約4分の1ほどのサウジアラビア。土地面積は日本の3倍。午前中は外に人は出歩いておらず飲食店も開店していないといった、日本とは全く異なる国でした。
その環境下でスタートアップが盛り上がるのか?と疑問に思いますが、オイルマネーだけでは将来的にまずいという雰囲気があり宇宙/AI/IT全般の産業に力を入れている印象でした。いくつかピッチを聞きましたが、Saas的なビジネスが多かったです。
パスポートもスマホで管理
サウジアラビアでは、IDやパスポート、支払い個人に紐づく全ての情報を管理できるアプリがあり財布すら持っていないとのお話しを聞きました。サウジアラビアの前にインドに住んでましたが、Paytmという電子決済サービスを露店のおじさんまで使っているほど浸透しており、日本が異質なのではないかと感じました。
露天で服などを買いましたがクレジットは対応しており、滞在していた1週間で現金は1度も使いませんでした。
PIF(Public Investment Fund)へ訪問
プログラムの中で投資ファンドへ訪問してお話しを聞く機会がありました。
プレシードのスタートアップでもハンズオンで支援しているようで、同建物内には数社がオフィスを構えており賑わっていました。投資先は他業種に渡るようです。また、外国人も現地で起業をする場合はビザが降りるようでサウジアラビアに関心ある人は良い制度でした。
余談としてWeWork的なイケてるカフェテリアもありました。
同ビル内には置き型ミールキット的なサービスも設置されてます。
サウジアラビアで求められていること
ここからは数日間サウジアラビアを訪問して感じたことです。国としてスタートアップ投資には力を入れていますが、レベルとしてはこれからといった印象でした。特にSaas系のITサービスは他国と大差はありませんが、特に製造業などのものづくりはまだまだ発展途上です。
ものづくり系の施設に訪問した際もデバイスを見たものの、特段驚くものはなく日本では既に一般化しているものばかりでした。宅配ロッカー、羊にタグをつけて個体管理のシステムなど。
それ以外のThe ものづくり関連は、お金は出すから出来上がったものを自国に持ち込んで欲しいといったスタンスでした。
サウジアラビアの若者と交流した
現地の若者と交流する機会あったので話した所感をまとめます。20歳前半で偏差値高めの大学に通っている方々です。
印象としては賢く、将来を考えて大学の研究に励んでいる様子です。他国にも共通してますが、勉強したいことが明確にある状態で大学に進学しているので将来設計含めて筋が通ってました。また、企業でのインターンを通じて卒業後の進路も明確にしているとのことです。
起業といった観点では日本とは大差なく、一部の人がしているような認識ですが、家業を継いだりするのは視野に入れて就職先を選んでいる印象です。
現地訪問してから時間が経ったので、ウル覚えでざっくりと書きました。詳細気になる方はお気軽にご連絡ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?