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送迎

最寄り駅まで徒歩10分程度の自宅だと良いのだが、バス利用が不可欠だったり、坂道の連続だったりすると駅まで自家用車での送迎が必須となる。原付もしくは自転車利用でも良いのだが、駐輪場が必要になり、荒天時には使いづらい。車で送迎してもらうのがとても便利だ。

送迎してもらう側は便利なのだが、送迎する側は結構つらい。自宅を出て車に乗り込み、駅まで往復してから車を駐車して家に戻る。この一連の行動に要する時間は、自宅から駐車場までの所要時間と駅までの距離によって大きく変わってくるが、20分くらいはかかるのではないだろうか。

駅まで送る時に比べ、駅まで迎えに行く時の方が実は時間を要する。電車の到着時刻があらかじめわかっている場合には、少し早めに駅に着いて待っている時間が発生することが多い。さらに急に連絡が入って今から迎えに来てほしいという場合は、身支度や戸締まりなども必要になり、とても20分では収まらない。

一戸建ての場合であれば車に乗り込むまでの時間は実質的に無視できるレベルであるが、マンションの機械式の立体駐車場になれば、エレベーターで降りて、さらに機械を操作して車が出てくるまでかなりの時間を必要とする。場合によっては、家を出てから迎えに行って戻ってくるのに30分近くかかる可能性がある。

最近の車は燃費が良いので、1回あたりのガソリン代や電気代はさほどかからないと思われるが、一日に二人も三人も往復ともに送迎するのであれば、燃料費も無視できなくなる。それよりも送迎する人の拘束時間のほうが問題であり、アルバイトの時給に換算すると結構な金額になるはずだ。時間が貴重な現代生活において、時間を拘束する必要が生じる送迎は、送迎する側にとってはなかなかつらい作業だ。

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