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姿勢について2

先年フランスで、国際人間工学会のシンポジウムが開かれ若者の姿勢の悪さが問題になった。(略)次に中年女性の姿勢が悪く30代以降急カーブで前かがみになります。それに比べると中年男性は女性より20年も老化が遅く50代が曲がり角ということです。それは今の40代50代男性の大半が戦時中に厳しく姿勢を正す鍛錬をされたからといえましょう。戦前にはどこの学校でも男女を問わず、むやみやたらと『姿勢を正しく』と強制されていました。この『正しく』というのは、やたらに胸を張って体を固く張らせる姿勢で、これを続けるにはかなりの緊張を強いられます。気分が悪くなって卒倒した人もあるくらいで、つくづく『正しい姿勢』とは苦しい姿勢であると思ったものです。でも本当の正しい姿勢とは、本来苦しい姿勢ではなく、楽な姿勢なのです。体のどこにも無理がなく、長時間そのままでいても決して疲れない姿勢なのです。
ここで筆者はヨガの姿勢が楽な正しい姿勢づくりであることを述べている。筆者である広池秋子(ひろいけあきこ、1919~2007年小説家、ヨガ研究家)は48歳からヨガを始めたと書いてある。8年程で本を書き現在一流になっている。このことは著述と技術は現代では関係ないということである。

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